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毎クール4~10本程度のアニメを視聴。見たアニメの感想は出来るだけ書いていきたいけれど、5分枠の作品とかはあまり書かないかも

サービス開始日: 2016-03-14 (2937日目)

視聴状況

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良い

極限の力を用いる戦いは相手を上回ればそれが果てとなる筈なのに、更に上の力が現れる為に結局は果てが無くなる
自らを壊す程の力を手にしても、上位の登場によって無意味となる力は果たして意味があるのかと問う内容と感じてしまったよ

道錬を上回る力を求めた迅火が辿り着いたのは人から逸脱する行い
尾が増えたのは強化の証。けれど際限が有った筈の強さに風穴を開けてしまったのは不吉
また真介は荒吹を使えるようになり強者の仲間入りを叶えたのに、見せられたのは空や死の絶対性

極めつけはやはり泰山を上回る山の闇の出現だろうね
強大な力も上位者の前では無力に等しい。力を求めた誰も彼もを嘲笑うかのよう
だとしたら迅火と同じ精霊天化を使う野禅の登場は力の在り方にどのような波紋を起こすのだろうね



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とても良い

最初はただ同じ電車に乗り合わせただけで、そこで終わって可怪しくなかった2人が互いの世界を擦り合わせ繋がりを深めてきた
そうして描かれた最終回は本当に2人の世界を1つの世界にするかのような素晴らしいものとなりましたよ

雪発案のデートプランは、彼女の好きを逸臣に教えるものになったようで
それは間違いなく逸臣が更に雪を好きになるきっかけとなる
また、この段になっても2人に小さな擦れ違いが起きるのはそれはそれで逆に良いね
雪にとってはNGサインは逸臣にはOKサイン。そうした擦れ違いで不和が生じるのではなく、世界の違いを楽しむかのように触れ合う様子は本当に麗しい

逸見が語るは彼の世界が形成された経緯
最初からコミュ強だったのではなく、言葉が通じる喜びが最初に有ったから彼は会話を楽しむように世界を旅するようになった
こちらも雪が逸臣を更に好きになる話となっている
互いを知る事で二人はまだまだ好きになれる

2人の世界には幾つもの違いがあって、でもその違いは互いを切り離すのではなく好きを深めるものになっている
また雪達だけでなく、他の組み合わせでも世界を擦り合わせ恋の息吹を感じさせる描写が
異なる世界を擦り合わせて新たな世界を作る雪と逸臣を中心とした恋物語は様々なコミュニケーションが描かれたからこそ素晴らしい作品になったように思えますよ



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良い


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とても良い

全ての仕舞が描かれる最終回は同時に話の中心となった人物のひとりごとが描かれる回となったような
羅漢にとって鳳仙は過去のもう手に入らない華。だからまだ咲いている猫猫を引き取ろうとしたのだろうけど
その構図の上で梅梅が自身という華を隠しつつ別の華を提示する展開が本当になぁ……

壬氏を前にしていた頃の羅漢は何を考えているか判らない人物だった。けれど前回・今回のひとりごとを経た事で彼の人間性が判るようになった
でも彼以上に羅漢を知っていたのが梅梅で
羅漢の本当の想い人、無くなった筈の華の在り処。収まるべき二人姿には涙を禁じ得ない

やっと見つけた鳳仙は変わり果てた姿。でも、当の羅漢はそれを問題としない。華が欠けた鳳仙を美しいと言う
鳳仙の想いが口にされる事はないが、責めるような梅梅のひとりごとが代弁してくれるね
たった一人を相手に見ていた二人は、二人としてようやく収まるべき処に収まった

次に語られるひとりごとは猫猫。最後を仕組んだ彼女はある程度俯瞰して物事を見る
ここでも鳳仙の代弁が行われ、更に猫猫が羅漢に向ける嫌悪も話される。それにより以前見えていた構図に別の形が見えるようになり、より鳳仙や羅漢の解像度が上がる結果となっているね
また、高順の言葉が猫猫に見えてない構図があるとも教えてくれるが(笑)

猫猫の踊りの後に語られるのは全ての仕舞話
今回の猫猫はいわば両親を再縁させた形となるが、本人はどちらも親と思ってはいない。猫猫の在るべき場所は今は違って
だからこそ、しょうもない会話でいつもどおりへと回帰できた猫猫と壬氏の姿に安らぎを覚える
無茶振りをする壬氏とそれを解決する猫猫。本当に良い組み合わせですよ



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良い

今回の話、どういうテンションで見るのが正しかったんだ…まるで判らない……
最終決戦の地にやって来たのに始まるのはキャンプの如き和気藹々。そして謎の敵は謎のまま死んでまさかのライバル対決…からの怒涛展開はこちらの心情をぶん回してくるよ…

イサミ・ブレイバーン、ルル・スペルビア。それぞれの組み合わせでは良い関係は築けているが、4人組として見た時にはまだ微妙な部分がある
最終決戦に挑むなら絆は盤石にしておきたい。…だからってあんなトンデモ展開が始まっちゃうのか……
私は一体何を見せられたんだ…

また、大物感を漂わせて登場したセグニティスが特に何もなく倒れるとか意味不明だし、その後に始まるライバル対決も唐突すぎてこちらの感情を置いてけぼりにしてくる
それでもブレイバーンとスペルビアがライバルのまま和解できた展開は良かったのだけどね……

ルルは悲劇を回避する為に戻ってきた。なのに起きたのはまた別の悲劇
けれどイサミはまだ生きているし、あの場にはスペルビアも居るわけで
試されるのはイサミの勇気。ブレイバーンに乗るからヒーローなのか、乗れなくてもヒーローに成れるのか
最終回では勇気が爆発するような展開を見たいものですよ



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とても良い

フリーレン達は旅をしているから一つの街に留まる事はない。すると自然と増えるのは出会いと別れ。それは今になって始まった事じゃなく、勇者一行時代にもしていた行為
ヒンメルが旅した痕跡がそこかしこに残り、更にフリーレンの旅が新たな痕跡を残す。そこに生じる連綿とした繋がりを感じられる最終回となったね

合格となったデンケンとヴィアベルに共通するのは、ヒンメル一行の痕跡を持っている点かな
デンケンはフリーレンに憧れて魔法使いになった。ヴィアベルはヒンメルの逸話を尊敬し生き方を選んだ
そうしたヒンメル一行の痕跡が各地に在るのはそれだけヒンメルが人の記憶に残る旅をした証

ヒンメルが道中でした小さな人助けはそれそのもので世界を救う事はないし、勇者の振る舞いではないかもしれない。でもヒンメルがして、フリーレンに受け継がれた小さな痕跡が今に繋がっている。そしてその繋がった今が一級魔法使いを目指す者達の助けとなった
ヒンメルは別の意味で誰かを救っている

旅の痕跡が今に繋がるという意味ではフランメやゼーリエがした行為にも似ている
フランメなんて伝説上の人物だけど、彼女の痕跡・功績は各地に今なお残っていてゼーリエも覚え続けている
レルネンが自身の行き止まりを悟り突飛な行動に出たけど、きっと彼の痕跡もゼーリエの中に残り続ける。それは人を生かす人生の旅と呼ぶべきかもしれない

なら、フリーレンがしている旅も物理的な意味だけでなく、精神的な意味も含んでいる筈で
ヒンメルと再び話す為に『魂の眠る地』を目指す彼女の旅はヒンメルの痕跡を辿りつつ、自身の痕跡を残す旅。同時にヒンメル一行を覚えている人々との会話を楽しみつつ、自分達を覚えて貰う為の旅
新たな旅でありつつ懐かしい旅である彼女の道中を再び見られる日が待ち遠しくなってしまうよ



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良い

堀北学の卒業によって描かれるのはあの学校での成長の記録かな
綾小路達はまだ1年間を過ごしただけ、少しの成長しか遂げられていない。けれど彼は3年間を過ごし、下級生を見守ってきた
そこから生じる視点の差が堀北鈴音だけでなく超人に思える綾小路をも未発達な人間とし、成長の余地を見せる展開へと繋がっているね

綾小路の実力は飛び抜けている。他の生徒達の成長を見守れる程に
けれど彼は自身の限界を見極めていて、それ以上を望めなくて
そんな諦観していた彼の考え方を変えられる堀北学がどれだけ偉大な存在であったか改めて示された形だね
卒業時にあのような言葉を残すのは彼自身、3年を尽くしても尽くし切れない想いがあるかのよう

思い残しが有るのは鈴音も同じで
クラスのリーダーとして成長できても堀北学の妹としてはまだまだ
成長できない理由を堀北学に追い付いていないからと定義してしまえば、年数の差があるのだから一生追いつける筈もなく
そうではなく、学の影響を振りほどき自分の姿で前に歩み出せた彼女はこれまでとは違う成長を見せられたという事かな?

堀北学の卒業、そして鈴音のこれまでを振り返る特殊ED
こういった部分を見ると本アニメシリーズの総括をしているかのよう。でも本作の主人公は綾小路なわけで
未来が決まっている彼があの学校に残す何か。それの一端が描かれるだろう最終回で綾小路が見せるのは成長かそれとも別の何かか。今から楽しみですよ



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良い

理想に身を委ねようとした風香を変える友崎の言葉、あれは面白いね
友崎は自身の経験から作者ではなくキャラの素晴らしさを説く事だって出来た筈。でも彼は作者としての考え方を理解した上で言葉を使っている。だから友崎の言葉は風香に届いたのだろうね

結局、風香が抱えていたのは自身の否定だったのかな?今の自分は間違いだから理想的にならなければならない
でもそれこそ風香が好むアンディ作品にて描かれた理想と異なる立場となってしまうわけで
世界にとって理想の存在なる者は居るかもしれないけれど、理想の世界にとって要らない存在はない

風香が思うが儘に炎人の世界で生きて行くのが正しいなら。友崎だってそのような選択は出来る筈で
みみみとの漫才はまあまあの出来と2人の息が合っている点が現れた良い舞台になったようで
でもそれが果たして友崎という人間が望んだ舞台だったかというと、少し疑問を覚えてしまう

みみみももその点を理解していたような気がしてしまうね
思うが儘に世界を変える友崎を見てきた。ならみみみが友崎を引き止めるには「夫婦」という言葉を使うしか無くて。彼女の舞台が終わってしまえばその言葉はもう使えない
そして上がるは風香の舞台。彼女が自身を仮託して作り上げた演劇はどのような言葉が飛び交うのだろうね



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普通

山での修業を経て奇跡の体現者となった3人だけど、その後の受け止め方が3人の方向性を変えたような気がしてしまうね
迅火は全能感に満ち更なる高みを目指し、たまは不安感に襲われるものの迅火を否定できず追従の姿勢。真介は失ったものばかりを重視
3人の見ているものは異なる

だからか、断怪衆を前にしても3人が心に掲げるものは何処か異なるね
成長した迅火は眼の前の勝利どころかたまとの未来すら夢見る。でもたまはこの断怪衆襲撃に関し出来る事は何もないから迅火を見守るだけ
真介は更に失わないように見えない筈の死角からの攻撃を防いだ
違いが交わる事はなさそう

迅火はその全能感のまま道錬と武の極みに向かう
真介は復讐心を抱えたままバリーと地獄の底へと墜ちていく
奇跡が彼らを強くした筈なのに、身についた強さがそれぞれの目指す方向を変えてしまった
先を見通せない限界バトルは彼らにどのような結末を用意しているのだろうね



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良い


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とても良い

雪と逸臣の間には手話だけでなく口話やラインも有る。今回はドイツの励まし方なんて教えてるし、想いを伝える方法は様々。それは二人の仲が成熟し始めたからで
それだけに、同じように成熟させられなかった桜志、これから成熟させる心、それぞれの想いの伝え方に注目してしまったな

雪はハンデの為に人から言葉が伝わらない時が有って
それを今回のような場面で桜志が守ってきた。桜志には雪の想いが伝わっている
だから、伝わり過ぎてしまう手話を止めてしまう訳で
でも雪の回想により桜志の手話だって雪に伝わっていたと判るのは良いな

桜志が伝えたかったのは「それ」ではないかもしれない。でも桜志の手話が有ったから雪は前向きに大学を過ごせた。別の形で桜志の想いが成就したと言えるのかもしれない
ならそれまで伝わらなかった想いだとしても、別の形を取れば別の想いが届く事が有るかもしれなくて
心とエマ、こちらはどうなるのかな?

様々な伝え方が有る雪と逸臣の想いが遮られそうになった瞬間、雪が近づいていくのは良いな
離れた形の会話ではなく、限られた光でも接する形で。そうしたから擦れ違いの可能性を潰せた
提案された雪から想いを伝えるデートの行き先探し。微笑ましくも温かい交流に胸が一杯になるね



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良い

猫猫が羅漢の弱みを知った状態で成立した勝負は羅漢にそのつもりが無くても出来レースに近い
猫猫は自分の盤面がどのような結果を生むか理解していた。その意味では眼前の盤面の意味を理解していなかった若い羅漢との対比になっているような

人の顔を判別できない羅漢にとって、きっと他人は全て等しく他人
顔が駒に見えるなら羅漢にシャンチーや碁と人に違いは無い
だとしたら盤面を通して触れ合えた鳳仙は羅漢にとって唯一の人間だったのかもしれない
また、一方の鳳仙にとっても羅漢は薄っぺらい愛を求めてこない唯一の人間だったのかもしれない

相手を唯一としていたのに、鳳仙は妓女で羅漢は武官であるが故に恋物語は成立しない
不幸だったのは盤面を変える行為をしてしまった事か
羅漢はその意味を察せず、鳳仙は伝えられなかった。擦れ違いが悲劇に至ってしまった二人にとってあの時の事など全てが今更
だとしたら、枯れても形を保つ薔薇は何の意味を持って羅漢に届けられたのだろうね



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良い

魔法はイメージの世界、想像できた者が強い。二次試験が終わり三次試験へ移る今回は相手を想像する行為が描かれたのかな
中心となるフリーレンは他者の心情理解に秀でているわけではない。それでも想像を辞めない。それが彼女の魔法使いとしての、また師匠としての強さを示したように感じられたよ

フリーレンは杖を大事にするフェルンの心を想像できず喧嘩になった。でも、そこでフリーレンは想像を辞めなかったわけだ。直感では新調するのがベストな壊れた杖の修理を頼もうとした
結局杖を受け取ったフェルンの心情までは想像出来ていなかった気がするけど、そこには寄り添おうとした過程がある。だから改めてフェルンはフリーレンを師と認められたのだろうね

デンケンとリヒター、カンネとラヴィーネの間柄も同じ。二次試験に落ちた相方に対し相手の心情を想像し寄り添っている。それは何よりの力だろうね
それだけに想像を不要とし直感で正しく合格者を決めるゼーリエは魔法使いとしての高みに居る超越的存在であると見えてくる
それを理解しているからフリーレンも彼女から合格を取れると思わない。でも残念がらないのはゼーリエが与える以上の合格をかつて貰った経験があるからかな

フランメから受け継いだ花畑を出す魔法がヒンメルの心に届き、彼の想像を刺激した。あの時からきっとヒンメルにとってフリーレンは最高の魔法使い
なら今更ゼーリエに認められ必要はなくて
そして自身が認めたフェルンが認められるかどうかをフリーレンは正しく想像できていた。エルフの想像を超えた人間の誕生、それは正しく時代の移り変わりを感じさせたよ



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とても良い

ここ数話衝撃的な展開が続いたと思ったら、今回もかなりの衝撃が
スミスは現在から過去へ行き未来をやり直した。そしてルルは未来から現在へ戻り過去をやり直すのか…
イサミ一人では本物のヒーローに成れないから支えが必要で。それが時間に逆らう二人となるのは面白い

ルルが行った時間遡行は大いなる勇気が必要な行為
そもそも本当に過去をやり直せるかも判らないし、スペルビアの協力も得られるか判らない
それでも守りたい人達を守る為に時間を超えた彼女はその時点でヒーローと言えるのかもしれない

だからスミスでも無理だったスペルビアへの搭乗もルルは勇気の果てに叶えられるようになる。勿論そこにはスペルビア自身の勇気も在ってこそ
ルルの勇気とスペルビアの勇気が溶け合う事で新たなヒーローが誕生したわけだ
でも、だからってそれをOMIAIと呼ぶかなぁ(笑)

新たな力が手に入り、皆で最終決戦に向かうかと思いきや、イサミ・ブレイバーンとルル・スペルビアだけですか
でも、それは無謀さから来る行動ではなく、皆を守るヒーローとして意識が生み出した行動。なら、最終決戦では本物のヒーローが存分に見られるのかな?
と言うか、この作品が終わってしまうのがとても寂しいのですが何とか続いてくれやしないものか……



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恋を探る友崎が同時に探るのは日南の人間性。親友であるみみみにも見通せないそれは弱キャラでしか無い彼の力では容易に見通せない
ここで同じく日南を探っていた風香がブレ始めるのは印象的。日南を探る事で風香が元々持っていた人間性が影響されたような…

演劇のキャラであるアルシアを深める為に風香は日南という人間を分析した。けれど、クリスというキャラが風香の写し身である為か、あの物語に相応しい結末がどのようなものかを突き詰めていく行為は風香自身を突き詰めていく行為に繋がるようで
日南を探り風香を探り。そうする内に風香が日南や友崎を見倣い始めるのは面白い

風香が繰り返し主張する世界の理想
理想的な人間を敢えて日南のようなパーフェクトヒロインと定義した場合、日南のように成るのが理想的という話になる
思い返せば友崎だって日南を参考に自分磨きをしてきた。でも友崎がどうなりたいかを意識しつつ自分を変えたのに、風香には自分がどうなりたいかという意識が希薄なような気がしてしまう

風香自身が選んだ道だから他人が変えるのは難しい
一方でポイントとなるのはその人にどう在って欲しいかという一種の我儘かな?
友崎にとって風香はどのような人間であって欲しいかという点は迷走を見せる風香と接する上で重要なキーとなってくる気がするよ
他にも、台本が無くても夫婦漫才っぽくなるみみみとの仲が文化祭へ向け、どう変化して行くのかという点も気になるね



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良い

天才とは人より秀でた者で人の上に立つ者で。そのような綾小路と坂柳が司令塔としてぶつかった。今回の試験は彼らに相応しい構図
ただ2人が求めたものはそれぞれ違ったかな。綾小路はただクラスの勝利を、坂柳は天才の証明を。そして坂柳の目的が途中で変わるからこそ、彼女の表情は注目に値するものとなったね

特別試験の種目はバラエティに富み様々な生徒が活躍する。けど全ては司令塔次第。生徒達の成長は見えても、結局は司令塔による戦いの前座でしかない。人の上に立つ綾小路と坂柳によって彼らは踊らされている
だから堀北や橋本がチェス盤に向かい実力を発揮しようと天才の前では大した価値を持たない

堀北や橋本が見ても理解できないチェスを綾小路と坂柳が披露する事で二人の実力は桁外れだと証明してくれるね
そのショーは素晴らしいけれど、結局は彼らも踊らされる側というのが何とも言えない…。更なる上位者である月城によって2人の勝負は穢された
二人は大人であり理事長代理である月城の前ではどうとでもなる存在

それでも勝負した2人が証明したものは何だったのか
坂柳は綾小路の天才性を否定する為に勝負を仕掛けた筈だった。けれど、今は綾小路が本物の天才である事に喜びを感じているかのよう
憧れの存在と対面しその天才性を温もりとして味わい、自身の温もりを返した彼女はとても愛らしい表情をしていたよ



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迅火と真介は神雲や千夜にはとても敵いやしない弱い存在
勝つ為には常識にない途轍もない奇跡が必要。偶然によって引き起こせる奇跡は強者の証かもだけど、それを人為的に引き起こしたら何が起こるか?という点を面白い視点で描いた回となったよ

真介は千夜の首に刃を掛けた。迅火は神運から逃げ延びた
人為的であっても途轍もない奇跡は彼らに己を再定義させるものとなったようで
真介は断怪衆の霊力改造人間であっても子供には手をかけない男となった。迅火は龍に負けない己を現実のものとした
そうして、奇跡を人為的に操れるなら超常の存在である山の神も操れるわけか

でも、それとて迅火が己を超えて神雲とある程度戦える事を前提としている。本物の奇跡を手繰り寄せて神雲と痛み分けとした迅火は大きく成長したね
ただし、奇跡を安く扱った代償は高く付いたようで。力を得て破滅を逃れたのに別の破滅へ繋がってしまった。迅火達の旅はどこへ向かっているのだろうね



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良い


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桜志の心情を丁寧に描いてくれたスタッフにマジ感謝……
雪は既に逸臣と良い仲であり、他者が割って入る事は難しい
それでも桜志は逸臣に突っ掛かる。そこにあるのは心のような横恋慕か、それとももっと別のものか
話した事のない想いだからこそ、それは形を持たせるのが誰にも難しい感情

雪と逸臣はもう付かず離れずの間柄だね
今回は『泊まり』とは微妙に違うけど、同じ部屋に居て同じ映画を見て
雪は逸臣が引っ張ってくれると言うけれど、逸臣だって雪に引っ張って貰って手話の世界に入る事が出来た
二人は二人で一緒に居られる空間を作っている

桜志はもっと前から手話の世界に居た人間。でもそこで雪に求めたりしなかった。ただ、彼女の世界を傍で見守ってた
人に言わせれば或る感情の名前を見出だせるだろうけど、桜志はそれをせず、手話の世界を肯定していた
だからきっと桜志にとって手話以外の世界からやってきたのに、手話を覚えた逸臣は本当に気に入らない人間で

逸臣が自分勝手だったら桜志はもっと嫌えたろうけど、既に示されたように逸臣は雪の世界を肯定しつつ広げてやれる人間。また、雪をとても愛している
なら、感情に名前が付いてしまった桜志がそんな二人を認められないわけがなくて
素直になれた時には終わっていた恋物語がとても優しくて儚い……



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普通

流石に花を咲かせるのは薬屋の領分では無いのでは?と思ってしまうが、そこでも冴え渡る結果を見せてくれるのが猫猫か
存在しない青い薔薇を求める羅漢に唆された壬氏は操られる側。だというのに猫猫はそこに反攻の色を見たのかな。相手の思惑通りに動いてやるものかという精神が薔薇を狂わせたようで

オチとしては青い薔薇なんて咲かせられないと白を青に染める処置を行った訳だが、そこで薔薇まで偽物にしなかった点には猫猫の意地を感じるね
相手に操られる必要はない。それでも要求から逃れるのも腹立たしい。だから、存在しない色は無理でも季節外れ程度なら咲かせてみせる

ただ、そこで容易に自分を追い詰めてしまうのが猫猫の悪い癖だね
自分を大事しない、自分に色を見ない
対して羅漢は人を見ないタイプか。見えないから悪戯するような真似を繰り返し反応を見て人となりを察する
なら、そんな彼をして見る事が出来る猫猫とは、そして鳳仙花の紅とはどのような繋がりが潜んでいるのだろうね。次回が本当に楽しみだ



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とても良い

複製体を前にしたデンケン達の戦いは素晴らしいけれど、今回はそれ以上のものが描かれたね
イメージすれば一級魔法使いでさえ切れるユーベルが目立つが、それ以上にフリーレンの魔法は至高の領域にあると感じさせた
この第二次試験は改めて魔法使いの高みとはどのようなものかを示すものとなったように感じられるよ

魔法は相性のようなものだから連携して苦手をぶつければ簡単に倒せる。それでも相性だけでどうにかなる相手じゃなく、勝てるイメージがそもそも沸かない程の実力差が有る要注意人物だけは別枠
それを覆したユーベルの考え方は至ってシンプル。切れると思ったから切れる。知覚では切れないと判っている筈なのに、感覚だけで切っている。イメージに容易に到達するその感性は彼女の魔法使いとしての優秀さを示している

ただ、イメージすら引っ繰り返したのがフリーレンか
フリーレンはフェルンに負けるイメージが無かった。対するフェルンは既知の隙や作戦でフリーレンに勝つイメージを見出したからこそ勝機が生まれた。超常的な魔法使いを倒すイメージをフェルンは充分に持っていた
だというのにイメージすら及ばない領域の魔法を見せつけてくるなんてフリーレンはとんでもない存在ですよ

この二次試験は様々な人間の強さを見せつけたけど、やはり最後はフリーレンの強さへと収束したね。魔法かすら理解できない魔法、至高の真髄
それ程の格好良さを見せつけたというのに、最後にはフリーレンのイメージに沿ったミック喰われ芸で締めるというのが何とも乙な展開ですよ



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前々から予想する向き自体は有ったものの、まさか本当にその通りだったなんて
てか、あの気持ち悪い言動を繰り広げるブレイバーンとスミスが同一人物だったと知りちょいショックが……
絶望の後に明かされた新たなる希望。それはヒーローになれなかった男がヒーローに転じた事で輝いている

前回に続き語られるはスミスがヒーローになれなかった事に伴う思考の切り替え
両親は守られず、そしてブレイバーンに乗る役目さえ貰えなかった。それでも彼は折れる事なくヒーローであるイサミの隣に居続けた
そうして起こったのは自身がブレイバーンになる奇跡。彼は正真正銘のヒーローになった

それによりブレイバーンという存在が持つ意味も変わってくるわけだ
これまではイサミを乗せたがる変態でしかなかった。でも正体がスミスと知れた事でそこには勇気が在ると伝わってくる。イサミと共に戦う為に彼は魂すら変化させたのだと判る
だからこそ奇跡が示された後で新たなる勇気の姿、バーンブレイバーンが登場するわけだ

スミスは戻って来ない。それでもイサミとスミスがバーンブレイバーンとして新たなるヒーローの姿を刻んだ。それはとても輝かしいものだったよ
それだけに気になってしまうのはスミスを失ったルルがスペルビアと何をしようとしているのかという点だね。ていうか、流石にルルだけには正体を明かしてやったりしないのかな?



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みみみからの告白、弱キャラの脱却、そして演劇。幾つもの要素が絡まって進む友崎の恋愛課題は人と人が関わる際に生まれる気持ちをより探求するものに
それだけに彼に想いを寄せるみみみに目を引きつけられる形になるし、対する風香が何を想っているかも気になってしまうよ

みみみにすら尋ねてしまう付き合う意味、友崎は彼女が自分を好く事は認められても自分が誰かと付き合う情景は想像できていない。それでも風香やみみみから受け取った言葉は彼の想いを育てる土壌となっている
人間関係が想いを育てるとしたら、風香の経験を反映したらしき演劇に込められた想いも気になってくる

最初は風香の想像から始まった筈の物語は演者が決まった事で現実の人間関係を反映する形に
紺野の件から判るように風香は人間分析に秀でている。そんな彼女が物語を書く為に日南の分析を始めた。それは本当に物語の為なのか、またその分析は恋や交際を知ろうとしている友崎にどう影響してくるのか
空恐ろしい気分になってしまうよ



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平田の更生を行うエピソードを通し、どのような手法に頼ってクラスを守るのかという点がフォーカスされた回だったような
幸村も掘北も反則気味な方法を交えつつ、己が考える最善のプランによってクラスを守ろうとしている。でも、相手が在る以上は完璧はプランなんて存在する筈がなくて
平田が折れたのも結局は他人と己を制御できなかったからだね

堀北ですら諦めた平田に話しかけ続けるのは美雨だけ。彼女は平田を引き戻す為に己に可能な全力を続けている。また高円寺も協調性皆無の性格にしては珍しい挑発を行っている
誰も彼もがあの学園に存在する難局に対し向き合い戦っている。逃げ続けているのは平田だけとなるわけだけど…
そうなるのも仕方ない事情があったという事か

当初、友人の難局を傍観してしまったが為に友人は壊れてしまった
次なる虐めを止めようと積極関与したら、それはそれで壊してしまった
不作為でも作為でも救えなかった。それは山内の件も同じ。だから平田は停止し人と関われなくなった
見る人が見れば仕方ないと思う彼の境遇、ここに綾小路は努力が足りないと言えてしまうのか……

綾小路の言葉は冷徹。そこらの主人公なら感情から来る言葉によって挫折者を立ち直らせるだろうに、綾小路の言葉はきっと計算ずくの言葉責め
理詰めのようなそれは盤上における綾小路の実力を示唆しているね
だからこそ実力者が揃い踏みしたシーンで次回へ続くラストカットには静かな興奮を覚えてしまうよ
綾小路が司令塔となり率いる今回の試験、どれ程の力を見せてくれるのだろうか?



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考え方を変える、または硬い頭を軟らかくするかのような修行回となったね
破天荒な山の神が導く迅火達の新しい境地。これまで旅を一歩一歩硬く踏みしめてきた彼らには容易に辿り着けない全くの別空間。極端な状況の修業となったからこそ彼らには効果的となったのかな

山の神が操る幻術は神雲達を惑わすもの。正しく進む先を判らなくさせる
でも見方を変えれば幻術なんて既に在ったと言える訳で
闇を誅滅する断怪衆を率いるのに闇と通じていた野禅、闇への愛情により迅火が隠していた人間の家族への絶望
特に迅火は自らの幻術により見るべきものを見えなくさせていたなら進める訳がない

物事を正しく見えないままに歩いてきたから歩み方を変えるような修行が必要で
迅火には己と敵を新しい視点で見る目。真介には目前の障害を切ればいい訳ではないとの視点。ならたまはどのような視点を得るのだろうね
また断怪衆の人間とはいえ、子供の首に刃を突きつけてしまった真介は復讐に燃える己をどう変えれば良いのだろう?



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