「人間でいる限り『人が主でペットが従』という上下関係が生まれるので、犬と同化して真の友情を築きたい」という愛犬家の切なる願いもわかるし、そこから「たとえ主従関係であっても欲する者(ダップー)がいる、一方的に『『かわいそう』と断ずるのはそれこそ傲慢だよね」という帰結に持っていったのはよかった。
ペットさえ電脳化してる世界、すごいな。でもそれでペットと気持ちがダイレクトに通じるなら人はやるだろうね。そんな電脳化がデファクトスタンダードな世界で、ミナモはなぜ電脳化していないんだろう。
今のところ一番面白い回だったかも。
疑問だったのはメタルの扱い。ハルは「ここは犬のメタル」って言ってたけど、メタルってインターネットや、それこそ海のような開け放たれた世界ではなくて、部屋のように区切られているのか。なんか『ロックマンエグゼ』みたいだ。
VHSもインターネットもエロで発展したっていうしね、メタルもそりゃそうなる。
ミナモはまだガキだし、ミナモを守りたいソウタの「ミナモはハルの戻る家。危険を犯す必要はなく、ハルの帰りを待てば良い」という理屈はわかるんだけど、それバディっていうより「トロフィーヒロイン」って言うんじゃねえかな…。
『相棒』で、杉下右京が事件のからくりを解いて亀山くんが肉体労働しつつ被害者の心に寄り添う、と役割分担で戦うように、バディモノに求められる要素って「互いに持てるスキルで助け合うこと」であって、「ハルは死の危険もあるメタルの海に潜って、ミナモは彼の帰る家」って構図は悪い意味で女性のパブリックイメージを守ってしまっているというか。作られた年代を考えると自然ではあるんだが。
ミナモへの印象は今回も変わらず。この女はデモデモダッテが多いんじゃ。
いい尻と太ももじゃあ!
バディものらしいハルとミナモの共同作戦…なんだが、2人が一切連絡を取り合っていない、かつハルがメタルで何をしたか、メタルで何が起こっていたのかがわかりづらいため「協力で事態を解決した」感がまるでない。ハルがなぜあの兄弟が入れなかった防壁を潜れたのかも謎。メタルは海に例えられるような存在だから、ダイバーであったハルには馴染み深く適合できたってこと?
そしてミナモ…ぼくあの娘苦手だわ。元々ああいう「天然能天気ドジ系ヒロイン」が苦手だし、セリフの一個一個からあざとさが透けて見えちゃう。沖佳苗さんの演技も僕には合わない。
地球律は人工島を破壊した一方で、風を吹かせ人間は助けた。「ガイア理論」的な話になるのかな、これ。
U-NEXTに加入したので「ガキの頃に見てたアニメを改めて評価したい」という理由でなんとなくチョイス。
そう言えばこのアニメに出てくる女性はみんなムチチムチなんだった。当時も川澄綾子女史演じるホロンには熱心なエロガキ…もといファンがいたなあ。大ムチムチ時代の令和なら再評価されそう。
初っ端から専門用語で畳み掛けてくるこの感じ。いかにもゼロ年代アニメ!「年の差バディ」は大好物なんだけど、これもゼロ年代的な「無垢でポジティブなヒロイン」は自分あんま好きじゃないからそこは合わないかな。2クールの間に印象が変わることを祈ろう。
物語に関しては、いまいち「地球律(率?)」の脅威が見えてこないのであまり盛り上がりがないし、メタルを遠ざけていた波留がメタルに飛び込んでミナモを救う展開も王道ではあるがあっさりしていてこちらも薄味。格闘アクションはすごかったし、盛り上がりは2話以降に期待。
いつもより筆が乗ったのでnoteにお気持ち長文を書きました。よかったらみんなよんでね。