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『君の名は。』と同じようなのを期待すべきではないのはわかっていたけど、そのへんを差し引いて考えても自分の好みにはあまり合わない作品だった。

第一に登場人物たちの会話が面白くない。十代の子どもの他愛なく無意味なやりとりを表現したつもりなのかもしれないけど見ていて退屈に感じてしまった。

第二にうじうじした話し方の台詞が多くてすっきりしない。登場人物の性格や場面の問題もあるけど役者の演技の問題もあるのでは。

第三に主人公にもヒロインにも魅力が感じられない。高校生かと思っていたけど中学生だったんだな。そのせいか、どちらも(悪い意味で)子どもだなあ……という印象だった。ちなみに原作ドラマでは小学生だったそうで、道理で。なずなを引っぱる母親の場面とか、このぐらいの年齢にしては無理があるのではと思ったわ。

良かった点は映像のきれいさと主題歌ぐらいか。

調べてみると原作のドラマは子どものころのノスタルジーを刺激される作品のようだけど、このアニメ映画版では全然そんなの感じられなかった。正直あまり上手く現代のアニメ劇場版という形に落とし込めなかったのではないかと。もったいない。



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