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良い

もはや勘違いも何もない桜井と宇崎の状況。だから周囲の人間は二人の関係を正しく判断する。それは外堀を段々と埋められゆくようなものなのに当事者はようやく名前呼びという……
あんまりにももどかしい状況だけに、勘違いを一人で加速させる月を癒やし要素に感じてしまうね

ここまで来れば逃げ場なんて無いだろうに筋トレに逃げる桜井は凄い。…けどそれが別の袋小路に繋がりでちょっと面白い
一時的であっても逃げ場を確保した桜井。対して宇崎は職場だけでなく家でも逃げ場を失ってしまった
逃げられないなら向き合わなければ。関係を変えるのは宇崎の方が先になりそうな雰囲気になってきたね



とても良い

相手の知らない部分を知りたい。想像で終われれば穏やかに済むけど、勝手なイメージから裏切られたと思えば理不尽な怒りに変わる
「氷の君」と評されるエランは命令に従いガンダムを探った。けどあのような失望を覚えたのは彼が氷以上の熱をスレッタに持っていたからなのかな

本作は親や生育環境に抑圧された子供が多数登場するけど、エランは少々別種か
ベルメリア等の制御下に居るけど、彼女らに反発する様子は薄い。代わりに求めるのは同種の存在?だから裏切られたと判った瞬間にスレッタへ向けていた熱を伴う興味が冷たい嫌悪へ反転してしまうわけだ

グエルはスレッタを守るため決闘に応えたけど、エランが決闘を求めたのはベルメリアの命令から
決闘は自分の望みを叶える場所。けどエランは他人の望みの為に決闘した。それは本質的には彼に主体が存在しない証なのかな
でもあの流れで申し込んだ以上、エランの意思が存在している証と考えられるかもしれない

自分に意思があれば他人の意思を利用できる。あの決闘はエランがグエルの意思を利用した形
怒りのあまり己を取り巻く状況を理解せず猛進した。その熱は彼自身を哀れな人形へ
エランが次に意思を向ける相手はスレッタ。家族を失うかもしれない危機に彼へ向けていた熱をスレッタはどう変えるのだろうか?

スレッタの為に戦ったグエルはとても格好いいのだけど相手が悪かったし、まだスレッタから信頼されていないのはちょい哀しい…



とても良い

バンドグッズ作りにアー写撮影、バンドらしさを確立しようとする動きの中でお題として出たのは中核と言える歌詞の方向性
表事情としてはそれに悩むぼっちの奮闘が描かれるけど、裏事情として存在したのはリョウのバンド愛だったのかな

結束バンドという名に反して結束力が曖昧なバンド
だから虹夏もお題トークっのノリでバンドの方向性を決めようとする。トークが進む虹夏と喜多、ボケが冴えるリョウは話を回せるが、それでバンドらしさを満たせるわけじゃない
だからひとりの作詞作業、そしてリョウの作曲が肝要となるわけだ

アー写を撮る場所を何処にするかもバンドらしさが求められる
喜多が良いと思った場所は既に潰れたショップ、それは昔ながらの音楽を体現する場所だから間違いじゃないけど、これからの場所じゃない。対してひとりが見つけたのは別の道の先に有った駐車場脇の壁
格好の付かないきららジャンプ、結束バンドのこれらからを象徴するアー写になったね

喜多が歌うからって青春・応援ソングっぽい歌詞をひとりが書けるわけじゃない。自分の言葉をバンドに込めなくなったら終わり
ひとりのサイン集は自分らしさすら迷走している現れか
自分のことすら判らなくなったらメンバーの教えが必要となるわけで、その対象は同じくバンドらしさを形作るリョウとなるわけか

同じ問題に向き合う同志。っぽいだけの歌詞に収まるか、自分らしさ・バンドらしさを追求するか
悩みバンドを嫌になったリョウだから言える「自分の好きなように」
意見を言えない事が多いひとりが貫いた自分らしさ。苦悶の果てに生み出した歌詞はリョウから認められ、メンバーからも評価された
ひとりの頑張りが認められた形だ



良い


とても良い

どちらの拳が相手を上回るのかというファイトクラブに見せてからのスタンドによる不意打ち・搦手を多用する勝負への流れはJOJO作品らしいね
一方でサバイバーに因る怒り増幅環境に負けじと最終的に冷静さを取り戻した徐倫が勝つ展開は、自分の本質を失わなかった者が勝つ戦いと言えるのかな

筋肉美を競うかのような看守との戦いは徐倫が糸を使い、看守が隕石を介入させた事で唯のファイトクラブでは無くなる。けどそれでスタンド勝負一色になるのではなく、筋肉の限界を求める戦いも継続される
徐倫は筋肉もスタンドも駆使して看守を上回ろうとする。一方の看守は自身のスタンド能力に気付かず、ただ長所としか受け取っていない点は面白いかも

看守は隕石を自分に利する事象と受け取ったから、それを利用する方法に頭を割く。徐倫も釣られ隕石対策を考える必要が生じる
でも骨を見つけた事で、徐倫は最も集中しなければならない物に気付けたようで。それは看守の散逸しかけた集中を凌駕する
承太郎の口癖を引用し、ジョースターの星に雄叫びの如き勝利宣言を行った徐倫の声には数多の気持ちが籠められていると感じられて震えてしまったよ



普通

前回にて半月が遺したものが夕日と三日月の中で確かな存在となった事を反映してか、半月が夕日にとって大人の代表だったように、年少組にとって夕日と三日月が大人に見えていると察せられる描写が増えたね
又、それぞれが願い事について再考する流れは自身の望みを再確認する工程でもあったのかな

昴とユキは秋谷という大人が居たから、夕日達への懐き方は単純に年上の人だからといった処か
でも住処が曖昧な太陽は自分を教え導いてくれる親を求めている。だから夕日に願い事について聞いてしまうし、三日月の修行に付き合ってしまう
でも夕日と三日月では太陽と群れる相手にはならないから太陽の孤独は継続すると…

騎士にとって願い事は厳しい戦いの対価。だから自分の願い事が対価として見合っているのかを気にしてしまうのかな?
逆に言えば願い事が決まらない太陽はそれに見合うだけの何かを見つけられていないわけだ
太陽にとって夕日や三日月との交流、渡された秋谷の日記が良い手本になると良いのだけどね



とても良い

動物的な動機で公安に居るデンジは人間から下に見られる存在。早川からは早くも公安に相応しく無いと言われてしまう
今回はそこに、同じく公安が似つかわしくないパワーが居る事で両者に違いはあるのか?と問い、更に人間と悪魔の違いにすら踏み込んでいた気がするよ

冒頭でパワーがデンジに責任を被せる際、「嘘を吐くのは人間だけ」なんて嘘を言う。デンジも前回嘘を吐いていたし、この点において両者に違いは無い
一方で犬猫に対する考え方は隔たりを見せるね。デンジはポチタがまだ自分の中に居ると信じる。けどパワーは生きてるニャーコを助ける為に奔走しているわけだから、死んだ命に価値を見出さない。それはこの時点で大きな違い

面白いのはマキマの認識かな。
マキマの上司達は悪魔と対立国を別け隔てなく脅威と感じている。デビルハンターなのに…と言いたくなるけど、現場ではない場所に居ればそういうものか
マキマもコーヒーや車の悪魔なんてものを想像した上でデンジを語る。大局を知るマキマの中でそれらに隔たりはないのかもしれない

捉え方を変えれば隔たりはなくなる
犬猫で判り合えなかったデンジとパワーは大切な存在を喪う経験で共感する
それは蝙蝠の悪魔にも及ぶわけだ。血を吸う側の悪魔にとって人間の血は本来美味、素晴らしい行為。けど自分が吸われる側になれば「気持ち悪い」なんて言ってしまう
それは血吸いの本来の姿を露わにしてしまうものだね

隔たりが消えて、本来の姿が現れた後に始まるデンジのアクション劇は素晴らしいね
街を壊す戦い方は悪魔と変わりない。でも辛うじて人を助ける事で、デンジは悪魔と隔たりある存在と判る。……まあ、男性には少し冷たかったけど(笑)
何故ならデンジが求めるのは女人の胸。悪魔だけど、人間らしく、そして犬っぽく性欲に従順に戦う彼が貫く信念が見えた気がするよ



良い

本作は誤解や勘違いを用いつつ、素直になれない遣り取りを繰り返す桜井と宇崎を楽しむ作品だけど、榊がそれを崩しかねない指摘をしてみせたね
宇崎が「桜井は自分が好き」と思い込むのは一種の誤解。けどそこで安穏としてしまうのもまた誤解
遂に宇崎と桜井がくっつく時が近づいてきたのかな?

桜井との関係に悩み母に相談するのは関係の進展へ繋がる意味で良いのだけど、それにより月の誤解が加速してしまうのは面白いし、誤解に負けまいと積極的になった結果、宇崎が別の誤解をしてしまうのも面白い
ラブコメにおいて勘違い等は良いスパイスとなるけど、宇崎達の場合はそれが度を越している気がするよ(笑)



良い

求婚からのツンデレ化とかグエルさん面白すぎますよ(笑)

さておき、今回はスペーシアンとアーシアンの対立が鮮明になっていたね。蔑む者と蔑まれる者、虐げる者と虐げられる者。一方的な関係
けどその考えに凝り固まれば所属でしか相手を判断できなくなるわけか

その中でスレッタは特殊な立場になっているようで
スペーシアンの中では決闘と生まれで爪弾きにされ、アーシアンからはスペーシアンがと言われる。スレッタに境遇を共有する味方は居ない。独り異なる制服もそれを助長している印象
ただ、ミオリネも似た境遇と言えるからスレッタに協力できる

前回、スレッタの力となったミオリネは今回もその流れか
スレッタサポートの為にマニュアル暗記して、チュチュ達から庇い、実習の際も最後まで諦めず声を上げ続けていた
トロフィー扱いされ時には酷い蔑みを受けていた彼女が自己実現の為にスレッタの自己実現を手伝う。その構図が明らかになった形だね

スレッタとミオリネが虐げられる立場ながら自己実現を為そうとするなら、それを虐げるチュチュもスペーシアンと何ら変わらない。
チュチュだって本来は虐げられるアーシアンに心寄せ、学校で奮闘している。スレッタと境遇を同じに出来る
だからスレッタを馬鹿にするスペーシアンに拳を振るえる

今回はスレッタに協力者と理解者を作る一件となったようで
これまで孤独な立場だったスレッタがようやく寮に入れた。それは良い流れかな
けどこれでスレッタはスペーシアンと対立する所属となってしまったわけで。これから起きるだろう不遇にスレッタとチュチュ達がどう抗っていくかが主題となっていくのかな?



良い

女子校に男子が入り込むなんて夢のある話だけど、当事者である翼にとって女子のフリをしなければならない時点で拷問となるのは可哀想でありつつ面白い
この点は心が読める関根でも把握できないし、そもそも姉は敵。彼の理解者は居ないという…
強く生きろと言いたくなる…

他にも千代の苦悩が描かれていたね。本人は衣装製作とか可愛いものに目がない。けど忍者に甘い認識を持たれたら我慢できないし、出し物も本気になってしまう
それは彼女が可愛いものと同じくらい、忍の在り方に誇りを持っているからなのだろうね
それにしたって「吐いてからが本番」は鬼かな?と思うけども

翼も千代も望む自分の在り方は別にある。けど翼は嘘により遠ざかり、千代は嘘があっても遠ざかれない
難儀な二人が和解したラスト。翼は嘘のアイテムとして受け取ったけど、それは本物の道具。
本作は4人の嘘を楽しめるけど、そういった嘘と本当のすれ違いも魅力なのだと感じられたよ



とても良い


とても良い

妹からも「クソめんどい」と言われてしまうひとりと対極に居る喜多登場回
奇行と陰キャ根性が暴走するひとりは人の話にすら入れない。けど喜多は友達に恵まれているし接客業も出来る
なのにひとりが喜多をバンドに連れてきて留める役を担うという不思議な構図に説得力有る描写だったかな

虹夏は面倒見良いタイプだったけど、喜多は褒め殺し的コミュ力によりひとりとの距離を詰めていくね。特にひとりの黒歴史に対し咄嗟にボイパで返すのは中々出来る事じゃない
でも全くひとりと別次元というわけでもないのが面白い。逃げた経験とか、不順な動機とか、重いリョウ愛とか
それは喜多であっても「クソめんどい」部分を持つ証左

同じ世界に生きてないと思えるひとりと喜多は実は同じ人間。バーカウンターでバンド観を語る二人は同じ世界(ライブ)を見ていた。だからひとりは喜多の頑張りを肯定し、彼女を引き止められる
虹夏の台詞も良いね。喜多が逃げ出すというネガティブな一件を、ひとりと出会えたポジティブな一件と捉えていた
…ただ、決め手がリョウのノルマを貢ぎたいだなんて流石に不純過ぎるけど(笑)

ひとりの教え子としてバンドに加わった喜多
喜多の「バンドは第二の家族」という考えを借りると、プレイングの下手さに嘆く喜多の姿はひとりにとって昔の自分であり、同時に子供の姿
音合わせシーンは未熟な二人が親子のように歩んでいる様を思い起こさせたよ



とても良い

徐倫は囚われの身のままだし、戦闘シーンにレギュラー陣は関わらない。それでも普段と変わらぬ面白さを提供できるのだから、本作の質って高いのだなと再認識できるよ

DIOとプッチが語るのはスタンドと適材適所の話。思えば冒頭の話だってその類か。人間と他生物の数は調整され魂の数は一定。つまり適材適所
けど一人が何万個もの魂を持てれば、それは適所を越えながら所有の資格から適材となるわけか。魂を幾つも持てる適材の人間、それがプッチが目指す人間の形なのかな

エンポリオがアナスイの協力を否定したのも、彼の適所ではないから
アナスイの適材を思えば救出は相応しく無い。けどアナスイは自分の適材の意味を広げてみせたね。徐倫を気に入って結婚したいから彼女を守る
…いや、それにしたっていきなり結婚だ何だと言い始める彼は色々な意味で人間性が可怪しな事になっている気もするけど

最弱のスタンド、サバイバー。これも言い換えれば人の適材を広げてしまうものかな
電気信号を利用して人の怒りを触発し、友人間に命を脅かす諍いを巻き起こす。懲罰房棟に居る徐倫を遠方から始末するには適所のスタンド。これに懲罰房棟が適所ではない徐倫はどう対抗するのかな?



良くない

半月が遺したものは形を変えて夕日と三日月の中に残ったわけだけど、今回の話にてようやくそれらが実感として彼らのものになったような
初対面時は相性最悪で理性有る遣り取りなんて不可能に思えた二人が拳を交わす事で互いが互いの山となる。それは互いの人生の糧となるのだろうね

それはそれとして、流石に画作り全般が哀しい事になっている点が気になって仕方ない……
あの良作がどうしてこんな事に……



良い

マキマの膝で寝て、マキマに食べさせて貰って、その次はマキマの……
三大欲求に忠実なデンジ、学が無く野生児的に生きてきたからこそ動物的なのかも
マキマに失望して、すぐ好きになって、抱きたいと願って。単純だからこそ、それが強い信念に繋がるという事か

元々の生活様式、ポチタがデンジの中で生きている点含め、デンジは犬っぽい。そんな彼が主人と認めたのがマキマとなるわけだけど、彼女は底知れない悪魔みたいな女性だね
マキマに従えばハンターへとなり、信念が無ければ生きていけない。だというのにデンジはそれを守る為に死んでもいいなんて狂ってる

でも、それだけの信念を持たせるのがマキマという存在か
思えば、早川は前から見るとあの髪はリード紐を連想してしまうし、パワーが悪魔を探す仕草は犬っぽい
悪魔みたいな女性に率いられた犬っぽい部隊。主人に認められる為に、もしくは獲物を狩る為にワンワン吠える彼らが掴む夢はどのようなものになるのだろうね



普通

桜井が学際行かないからって自分も行くの辞めようとする宇崎は付き合い良すぎない?榊にデートと茶化された時も息がぴったりだったし
そんな相性抜群の状態で恋占いを受けても結果は自明の理。でも当事者がそれを認めないから面白おかしい空気が醸し出されると

特筆すべきは榊も亜美も桜井と宇崎がくっつくように場を整えるのに「付き合え!」と囃し立てはしない事かな
だから桜井と宇崎が現状をどう捉えているかがメインになって、桜井がボケて宇崎がヘタれるなんてオチが維持される
それでも占いでカップル扱いされた事は事実なわけで。この些細だけど確かな事実が第1話のクリスマスへ繋がっていくのかな?



とても良い

横暴な親による支配から抜け出そうとする子供達という時点でその構図はもう一種の様式美が有るね
そしてこの構図にミオリネだけでなく、1話にて敵役となったグエルも含まれた今回の話は事前予想を覆すとても心地よい話になったと思うのですよ

スレッタへのリベンジは親の都合が絡みMSさえ思い通りにならない。そんなグエルはミオリネと似て非なる籠の鳥
彼の苛立ちは自分より強いスレッタへのものだけでなく、思い通りに動かせない自分自身への苛立ちも含まれているのかな
でも苛立ちで終わらせたら逃げているのと同じ。親の望んだ在り方しか得られない

だからスレッタの「進めば二つ」の言葉がミオリネに授けられたように、グエルにも与えられるわけだね。この言葉は決闘にてグエルを進むきっかけとなったように思える

グエルも羨むスレッタの親。けど考えてみれば、スレッタの親であるプロスペラとてスレッタを支配し復讐の道具としている
子供は親の支配下に生きていて、それでも自由を求めて戦っている

ミオリネは今回面白い動きをしたね
まだデリングの支配下にある現状は変わらない。けど自由に繋がる勝利を手にする為に自分をスレッタの配下に置いた
ミオリネはスレッタの力となり、スレッタを勝たせた。それはクソ親父に反逆する大いなる一手
呵呵と笑うミオリネは気が晴れたようで

スレッタとの対決を望み進んだグエル。親に反抗し、自分の意志によりMSを動かした。それはスレッタをして「強かった」と認めさせる程のグエルだった
つまりスレッタは運命を変えた女神。グエルにとって又と無い相手。だからって思い切りが良すぎる(笑)

これ、もしかしてスレッタ総受け展開とかあるんだろうか(笑)



とても良い

演劇やコントで見掛けそうなお題だけど、テンポ良い遣り取りや関根によるキレのあるツッコミが面白い作品に仕上げているね
特に見た目に反して重い背景を持つリッカが良いドタバタキャラになってるね

宇宙人・忍者・サイキッカーと比べると女装の翼ってキャラが弱い筈なんだけど、普通の女子校が舞台となる事で常識人且つ無知枠として活きるのは良いね
リッカと千代も無知枠だけど、あっちは暴力的に他者を自分の流れに引き込む力があるからなぁ(笑)

ある意味、出落ちとしては充分に楽しめる第一話
これからは四人が作り出す空気感に視聴者がどれだけ引き込まれてしまうのか。また四人と因縁ある者たちがこの空気感にどのように関わってくるのか
その如何によって更に楽しい作品になりそうな気がするよ



良い


とても良い

ぼっち根性マックスパワーなひとりによる千歩一歩物語
ライブハウスに入るのも接客をするのも彼女にとって一大事。できれば誰かと一緒に歩きたいけど、歩くのはひとり本人
だからこそ、このように彼女の偉大なる一歩が丁寧に描かれたのだろうね

ミーティングで示されたようにひとりと虹夏達に共通点は殆ど無いし、盛り上がるポイントも無い。ひとりはすぐ自分の世界に入るから馴染めないし(笑)
馴染めなければ支援は得られない。そうなれば自分を変える一歩を始めるのは自分の力でとなる。
でもそんな力は無いと思っているからバイトへ行かなくて良い理由として風邪を求めてしまう

虹夏はひとりの一歩を直接助けはしないけど、彼女が一歩を踏み出しやすい環境を用意しているね
朝のメッセージ、カウンターには一緒に。また、ライブハウスの意義はひとりに強く響いたようで
何よりも虹夏はぼっちなひとりとこれからも一緒にバンドを続けてくれる気で居る。そんな虹夏やお客に応える為に、応えられる自分になる為に踏み出したひとりの姿は良かったね

踏み出した千歩は一歩扱いされ、笑顔も結局笑われてしまった
それでも出来たというその一点は事実。また、ひとりは何気なく言っていたけど、虹夏やリョウにとってはひとりが「また明日」何よりも大きな一歩と思えたようで
……これで風邪さえ引かなきゃ格好が付くんだけどね(笑)



とても良い

エルメェスの能力、対象を二つに分けた後でくっつけるという能力は前々から面白いと思っていたけど、エルメェスに課された復讐譚が描かれた事で更にその印象は強まったかも
グロリアを殺された憎しみは誰とも分かち合え無い。けどスポーツ・マックスを倒す目的は分かち合える

見えないゾンビはスポーツ・マックスから発出するものだから本来はエルメェスだけの敵。けどディスクや左脚を理由として徐倫やF・Fも敵と出来る
エルメェスが一つの敵として戦った事で二人の敵へと分かれた
逆にスポーツ・マックスは分かれていた目的が一つに収束している。喉の乾き、くつろぎ。それを無関係の女で解消した

エルメェスの能力は物を分けて一つに戻す能力。徐倫達にも分けられた敵はエルメェスだけの敵へ戻る
不利は逃げる理由とならず、F・Fも必要としない。エルメェスが求めるのは復讐だけ。だから同じように次の目的を復讐に収束させたスポーツ・マックスが何をするかも読めるわけだ。それはスポーツ・マックスも同じだったわけだけど

なら最終的に相手を上回るのは目的の収束をより強く行った方か
スポーツ・マックスは自らの復讐にゾンビを使った。目的を分けてしまった
けどエルメェスは自分の身体と能力のみで、蹴りも拳もグロリアの復讐に費やした。涙さえ後回しにしていたその一念が報われた瞬間はとても美しいものでしたよ……



良い

皆から愛された日下部太郎の死。それは喪失である為に却って太郎が居た事実を深く皆に刻みつけているようで
太郎と半月の死が刻み込まれた夕日は常の力を出せず、三日月も彼のつまみを求めてしまう
それでも最も近くに居た花子の衝撃とは比べ物にならない訳で

太郎からは感情が希薄と呼ばれた花子。前回後半から彼女は静かなままで感情を見せなかった。まさしく希薄
それが崩れるのが太郎の偽物が現れてから
喪った筈なのに眼の前に居る。その矛盾は花子が失った筈の感情を取り戻す契機となるのか
花子の感情は太郎に預けられていた。彼が居なくなればそれは彼女に戻ってくる

喪服の騎士団による弔い合戦とは別の場所で戦う花子のそれは別種の戦い
叫んで力の限りで泥人形を倒した彼女の戦いは産まれ直す為の儀式と言えるのかも
太郎の夢を自分の夢として進路を決めた花子。思わずほろりとするようなエピソードだったよ



とても良い

藤本タツキ先生といえば、『ファイアパンチ』で評価しつつも苦手意識を持って以来だったのだけど、その感覚を裏切らない初回でしたよ…
強烈なクセの強さ。それでも画面から目を離さずに居られない魅力が本作には確かにあるね

デビルハンターというグロテスク且つ爽快感の強いデンジの生業に加えて、ポチタという可愛らしいペット要素を加える事で違和感のない悪魔合体を果たしている作風
デビルハンターでありながら悪魔と契約するデンジ。本作はそういった本来なら調和が難しい要素が合わさっているからこそ魅力的なのかもしれない

調和が難しいものを合わせようとしても普通は上手くいかない。それこそヤクザが力を求めた結果、悪魔と調和できず呑まれたように
ならデンジとポチタが何故調和できたかと言えば、最初から同じ物を見て、同じ契約の下に生きてきたから
だからポチタはデンジの心臓になれる

人でも悪魔でもない何者かに変化しながら、マキマにより「人」と再定義されたデンジ
普通を夢見ながら普通に手が届かなかった彼が最後に手にしたもの。きっとマキマとしては大した事のない報酬。それをこそ「最高」と言えるなら、ヤクザのように分不相応な夢を見て命を失うなんて事はないのだろうと感じられたよ



良い

誤解の連鎖を生みつつ、青春な日々を送る宇崎と桜井。初期は宇崎のウザ成分が強かったけど、各人のアクの強さが平等になってきた事でウザ成分薄めでも彼らの日常を満喫出来るようになってきた印象

どう見ても付き合ってるようにしか見えない宇崎と桜井の関係性を生温い視線で見守りつつ、それによって生じる誤解や勘違いの連鎖を別種の魅力として楽しめるようになっているね

桜井は水泳だけでなくサッカーでも凄まじい才能が…!もう別番組出た方が良いんじゃないかな(笑)



とても良い

前回、衝撃発言をしたミオリネだけど、積極的に結婚したいわけじゃないのね。勘違いしてしまったよ
でも、箱庭のお姫様なミオリネにとってルールを打ち破る可能性を持つスレッタは希望の象徴。だから彼女との繋がりが必要となり、結果的に結婚へ突き進むと…
今後への期待溢れる2話だ

総裁が定めたルール、協約、校則…。スレッタやミオリネ等を縛る世界の形
他にもスペーシアンやアーシアンの対立等、人々に息苦しさを覚えさせる束縛は山のように有る
その頂点に居るのがデリングであり、力を持つ者だね
だからそれを打ち破るかもしれないMSに皆注目する

ただ、小説での様子やガンダムを知らない点からスレッタは無知な少女に過ぎず、ミオリネは父の仕組みから抜け出せない少女
騒動の中心であるエアリアル、ルールに抗えない無力な少女達はアクセス出来ないわけだ
その転換点がプロスペアの詭弁であり、脱出屋の介助となるわけか

プロスペアの詭弁は詭弁故にルール内でルールを変える遣り方
仕組みから脱出したミオリネの挑発はルールを使用したルール破りの搦め手
力ある者が定めたルールを唯一変えうる決闘。それに賭ける二人の少女が世界を何処まで変えられるか、そして鳥籠に囚われたミオリネを救えるか。それらが楽しみになってきた話だね



普通


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