ライバルが居るから強くなれる。もっと早く走れる。そんな当たり前だけど大切なことを感じられた回だった
だけど、スペシャルウィークはサイレンススズカの為に走るとの想いを気負いすぎていたのか冒頭のレースでは完敗。完全復活なんて煽られてもそのお腹を見た時点でお察し下さい案件だったよ……
その後に設けられた休養によってチームスピカの面々は自分を見つめ直すと共に走る理由を再確認できたようで。
前回のトレーナーの発言からスペシャルウィークとサイレンススズカがライバルとなりお互いを高めあっていく関係が示されたけど、それはスピカの面々にも言えることなのだろうと好調なレース結果を見て思う
サイレンススズカが怪我した天皇賞をレースレコードで走ったスペシャルウィーク。仮想スペシャルウィークと全力並走したサイレンススズカ。
復活した両者が全力で走るレースを早く見たいものである
それにしても人参をぶっ刺したハンバーグのインパクトは凄すぎだよ……。あれが好物なの……?
同作者による『浪漫倶楽部』を読んでいれば今回の話はまた違った感想を抱けたんだろうかなんてふと思った
大人になった真斗はピーターに対して警戒感を抱いているように見えたけど、学生時代の真斗はむしろピーターへの依存が激しいように感じられた
学生時代の真斗は一度ピーターと距離を置くことになったものの、それはピーターが関係ない人も無差別に夢に巻き込もうとしたから。むしろ学生時代に時間を止めてしまいたかった真斗からすればピーターと二人だけの世界こそ望んだ場所だったように思える
ただ、そう見てしまうとラストの「ずっと一緒だ」という台詞と大人になった真斗の姿は繋がらないような気がするけれど。大人になってしまったからこそ学生時代のように夢想することが無くなった為だろうか?
これまでは自分の夢の中で不可思議体験することはあっても、他人のしかも赤子の夢の中に取り込まれ様々な体験をするパターンは『あまんちゅ!』の世界観からすると唐突なように感じられてしまう。
この一種、異様とも言える現象に対して愛は、そして光達はどのように向き合っていくのかな?
サベージを白黒カラーにしてアル二世と名付ける宗介に和んだ
圧倒的な実力で連勝を続ける宗介に危うさを感じてしまったけど、計画の内だったのか。それでも自分が頼りにされAS乗りとしての実力を発揮できる空間は居心地が良かったようで。やはり宗介にとっては日常の中にある学校よりもこういった非日常の戦いがある空間の方が性に合ってしまうのだろうな
ナミに事情を話す際、最初は椅子の背を挟んだ形で事情をはぐらかそうとしていた宗介だったけど、恭子の言葉を思い出してからは椅子の向きを変え更には事情を包み隠さず話すように
その様子からは宗介の中に学校でかなめに次ぐ頻度で関わっていた恭子に対し自分の口から正体を話せなかったことを悔やむ気持ちがあったのだろうかと推察してしまった
宗介とナミ、徐々に距離が近くなっていく二人だけど、本作がラブコメではなく、又宗介の気持ちがかなめにしか向いていない以上は悲しい結末しか予想できないのだけれど……
イクラ丼を奢る様子や車中での会話がとても良かっただけにオチが最悪だー!少ししんみりしていた気持ちとかが全部吹っ飛んだよ!
思惑のすれ違いが今回のテーマだったのかな?
斑鳩に出逢ったアンズは始末されるかと覚悟したけど実際はヒナが目的でアンズは関係なし
そしてそれなりの肩書を持ってやって来たのに調査方法はまるで小学生の行動評価表
新田のヒナへの対応を斑鳩は聖人かと恐れるけど、実際はただのヤクザ
マミは自身も超能力を使えるようになったと勘違いしてクラスメートに披露までしてしまったけど、そんなことはない
ヒナは命を奪う首輪の為に逆らえないと思い込み斑鳩に従うが、首輪はもう無いために斑鳩の方が命の危険を犯していた
そして新田に帰ることを告げようとするがヒナは上手く伝えられず、王室に入ったと勘違いされたり病気と心配されてしまう
そんな数多のすれ違いを経た後のイクラ丼や車中のくだりからはすれ違いなど無く互いの想いをしっかり伝え合っているように見えたのに……!
まさかあの流れから最大級のすれ違いがラストに待ってるなんて思わないじゃんかよー!ヒナと一緒に「これはない」と思わずに居られなかったよ!
このすれ違いがどうやって解決されるのか全く予想できないよ
ようやくテレサは多田への恋心を自覚したのかな?1クール恋愛モノでここまでメイン二人の恋愛事情がゆっくりと進展する作品も珍しいような
以前テレサは多田の父親が撮影した最後の写真から、多田の決意を読み解いたわけだけど同様な決意もテレサもしていたのか。おそらくこの時にテレサはバレエダンサーになりたいという夢を捨て皆が望む王女としての自分になるために本当の望みを押し殺しているのだろうか
かと言ってその生き方に納得しきれた訳ではないし、アレクにしたことの後悔はずっと引きずったままだったのだろうね。だからこそ、人生観に響く多田の言葉に救われた気持ちになりテレサの中で多田の存在が大きくなってしまう
「テレサも僕もそう簡単に自分の道を外れて生きる事はできないんだよ」というシャルルの台詞、もしかしてテレサが多田に惚れてしまったことに気付いてる?その上でテレサの恋が叶わず周囲が望むままにシャルルと結婚するしかない未来を憂えているのだろうか?
シャルルが去り、恋心を自覚してしまったテレサ。次回はどのような事態が起きるのだろうか?
ネームを没にされ続けて更にはファンも居ない薫子はどうして漫画家を続けられているのかと疑問に思っていた。そんな薫子に対する認識が少し変わった回だった
でも、やはり自身を持ったネームを没にされてしまうのは辛いはずで。寮に入る前のように一人だけでその現実と立ち向かっていたら、編沢が懸念していたように薫子は漫画を辞めてしまっていただろうね
けれど、寮で小夢達と出会い漫画も勉強もおふざけも共に楽しむ仲間ができたことで、薫子はどれだけ没にされても変わらずに理想の漫画家へ向かい進み続けられるのだろうね
他方で大人組の交友関係が高校時代の漫研から続いているとは意外だった。
大人として子供たちを導く立場だったとしても自分たちの判断に自信を持てないときは有る。そんな不安や悩みを思ったまま吐露できる仲間がいるのは羨ましい
薫子たちがそれぞれの夢に向けて支え合っているように大人組もそれぞれを助け合っていることが見えたようで良い内容だった
何にしても志しを同じくした仲間って大切だよなと実感させられる回でした
第二期になってから不思議な空気感を持った話が増えてきてARIA第二期の雰囲気を思い出してしまう
明晰夢で散歩→人魚に連れられ竜宮城→ハロウィンが夢と交じる、と非日常的な話が続き遂には学園祭でお化けが登場する運びに。ピーター=ピーターパンという認識で良いのだろうか?
疑問なのは愛も真斗先生も「時間が止まってしまえばいいのに」とは思っていても「大人になりたくない」とまでは思っていなかったように見えるのだけれど。
普段は昼の時間を過ごす学校空間だからこそ、学園祭直前という特別な空気の中で夜までワイワイガヤガヤする行為は殊更特別に思える。その明るく賑やかな空間は確かに違う世界のように思えるけれど、一方で愛が休憩していた人が居ない静かな空間は又もう一つの別世界
そこから始まるピーターとの邂逅は愛にどのような体験を齎すのだろうか。そして以前ピーターに誘われたという真斗先生はどのような体験をしてピーターを危険視するようになったのだろうか?
随分時間を掛けて「手袋を買いに」のくだりをやっていたけど、クリアカード編の内容とリンクしている部分が何かしらあったのかな?何がリンクしているのかイマイチ読み取れなかったのが残念
子狐が手袋を買うために人間の手を手に入れる部分か、それとも人間って怖くないと言う子狐に対し疑念を消せない母狐の部分なのか?
ただ、CCさくらシリーズにおいて対価は重要な意味を持っているような気もするので、子狐が人間ではないとバレても正しい対価が有れば手袋を買えた辺りの描写がリンクしているのかな?
『記録』を使おうとしたら間違って30年前の光景を映し出してしまったさくら。
時間を巻き戻せる強力な魔法を使える海渡でも秋穂の症状を止められない中でさくらに何かを求めている点を考えると、さくらの魔力が強くなり過去を映し出せるようになった状況は何か大きな意味を持っているような気がしてしまう
舞台を大きく移し視点も宗介ではなくナミを中心としたものに変わったことで話から受ける印象がこれまでと大分異なる
その御蔭で第三者的視点から宗介が見た目に似合わず高いAS操縦技術や戦闘能力を持っていることを思い出せる内容になっていた点は良かった。
他にも宗介がベッドの下で寝る癖がある点や「俺はアマチュアではない。スペシャリストだ」の台詞もどこか懐かしい情景
今回はまだ新章の導入編だからか、宗介サイドの事情については触れられず。何故一人で行動しているのか、テッサ達はどうなったのか、「捜し物」とは何なのかは今後明かされていくのかな?
どうしても卑屈になってしまうことが多い薫子。そんな彼女にとって人との距離を詰め、その中で自分を肯定していくためには共感できる相手が必要なのかもなと思った
怖浦先輩に対しては容姿が好みだったことから距離を詰め始めた薫子だけど、同じ東北出身である点や友達が居なくなった際の不安感などから共感しとても距離が縮まり琉姫を置いてけぼりにしていた。
初対面時のビビリっぱなしな状態から短期間でここまで関係性が変化するとは驚き
又、眼鏡についても事前に持っていた眼鏡に対するイメージから自分がかけるなんて恐れ多いと必要以上に挙動不審になっていた。それが自分と同じような意識を持っていた編沢からアニメ好きならではの眼鏡をかける理由を聞いて即買いする姿勢
単純だけれど、卑屈になり易いからこそ自分と同じような劣等感を持つ人間の言葉は薫子にとても届くのだろうな
こういった共感を繰り返しくことで、薫子のマンガ力が上がるだけでなく、フィギュアやアニメについて語る時の何時になく饒舌な薫子が再び見られるようになるのだろうか
だというのに、ラストには自分の下手くそさが見えてしまうからとせっかくの眼鏡を封印。メガネを掛けた姿が似合っていただけに勿体無い。とても勿体無い
相手にされて無くても、窓に阻まれても諦めないニャンコビッグの恋物語に絡めて人間側の恋模様も描かれる構図が素敵
好きな人に好きになってもらえないからといって、好きになったことを無かった事になど出来ない。同様に好きになってもらうことを諦めるなんて出来ない。けれど、諦めなかったら辛いまま
そしてその辛さを乗り越えるために、好きな人に好きになってもらうために努力を続ける人達の模様が描かれた。諦めずにメス猫の元に通い続けるニャンコビッグ、泣いた翌日には再び笑顔で接客していたゆい
両者の恋模様がいつか成就し、その影響がシャルルやテレサにも伝播するのではないかと思わせる内容だった
……のは良いけれど、そろそろ物語の大胆な進展が欲しい所ですよ?
現実とは思えぬ光景が広がるハロウィンだからこそ、本当と夢が混ざりあった空間が出来上がる。普段よりも大胆な仮装をしたり、特別ルールな借り物競争に参加したり、光のキスを賭けてこころと競ったり。これらは全てハロウィンという特別な空気がなければ出来ないことだろうね。そしてそんな空間だから、途中からごく自然に夢に切り替わってしまう
でもそんな空間を楽しめるのは不思議を不思議と楽しめる子供心を持った者だけ。ハロウィンではしゃぐ面々を横目にビールを飲み、遠い昔に置いてきてしまったものを思い出そうとする真斗先生の姿は少し悲しく感じてしまう
遂にさくらだけでなく秋穂も時計世界の幻覚を見るように。前回の海渡の発言を聞く限り、何らかの症状が進行しているということだろうか?その割に海渡が秋穂の話を聞いても動揺した様子がないのは秋穂にこのような症状が現れることは予見されていたから?
『火焔』が登場して『水源』と戦い始めた時は怪獣大決戦でも始まったのかと思ったよ
まあ、小狼のお陰であっさりと封印することが出来たけど、その時に小狼の様子が妙だったのってまさかあの強力な魔法を使う為に直近の記憶を犠牲にしたからとかじゃないだろうね?
クリアカード編の小狼はさくらに嘘をついている、自分があまり戦力になっていなかった負い目からどこか無茶をするようになってしまった。その無茶がいつかさくらを悲しませることにならなければ良いけれど……
新田の実家とアンズが引き取られた家のギャップが大きい…。というか新田家がいくら何でも酷すぎるよ!
実家に事情がバレないようにと珍しく協力したヒナだったけど、ヒナのアドリブ力皆無な点や新田の自爆により敢え無くバレることに。そこで新田が力強く「俺の娘だ」と宣言したシーンは謎の格好良さがあったが、その後のカオス度合いがもはや意味不明な次元へ。これが酒の力か……
そして後半の話は今回でホームレス編が終わることも有ってか、とても良い話だった。それこそ「ヒナまつりってギャグ作品じゃなかったの?」と疑問に思ってしまうくらいに
公園に住めなくなる事態に対するアンズとホームレス達の反応の差が印象的。いつの間にか自分のことで精一杯になっていたホームレスと頑張れば好転するのではないかと考えられるアンズ。そう思ってしまう背景にはホームレス歴の長さや若さが関わってくるのだろうね。
やっさん達はホームレス以外の道を選ぶことは非常に難しいが、アンズはまだ幼いから他の道を選ぶことが出来る。だから共にホームレス仲間として助け合って暮らしてきたはずなのにアンズだけ貰い手を世話されやっさんたちと同じ道を行くことが出来ない
そこに有るのは別れであり、アンズが涙するのは当然の事態。けれども、アンズを引き取った夫婦の言葉がアンズのこれまでの出逢いや触れ合いを振り返らせ、アンズの中にあるやっさんたちの教えを再確認させる。自分が独りじゃないなら皆も独りではないと気付かせる流れはとても素敵だった。
本当に後半は良い話だったんだけど、これってギャグ作品なんだよね?アンズの話だけ雰囲気が違いすぎるから違和感が凄まじいんだよな~……