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良い

試験が終わるとともにそれぞれの戦略が明かされた。色々と無茶な作戦を立てていた各クラスの中で最後まで和気藹々としたペースを崩さなかったBクラスは空気読めてないというか何と言うか。それでも2位に着けたのはAとCが潰し合った上で、それら全てを綾小路が出し抜いていたからという理由が大きいのだけど
終わって振り返ってみれば今回の特別試験は綾小路にとって何の障害もない試験だったように思う

葛城は坂柳派との争いを制するためにわざわざ危険な龍園と組まざるを得ず、龍園も真っ当な遣り方を拒んだために泥臭い裏技を選択。そんな二人を嘲笑うかのように綾小路は一切表に断つこと無く、普通のキャンプを行いつつ勝利してしまうのだから飛んでもない。綾小路がここまで立ち回れたのも勝利に拘っても他人を出し抜くことに拘らなかったからか?
それだけに尚更綾小路の本性が見えなくなってくる。堀北も龍園も葛城も一之瀬も勝利した先で手に入れたいものがある程度明確になっているのに対し、綾小路は勝利することそのものが目的?
原作を読んでいても余り見えてこない綾小路の本性、結局アニメでもよく判らないままだったな

1クールだけじゃ物足りないというのが正直な感想なんだけど、果たして第2期はあるんだろうか?



普通

レコアが居なくなった前回の戦闘により苛ついていたカミーユは地球圏に近づいた事でフォウを思い出し更に不安定に。最近は成長した側面を見せていただけに、序盤のような態度は少し懐かしい

対するヤザンの部下に深追いをさせない姿も驚き。自分の中でヤザンは上司の命令を聞かないどころか部下すら顧みないようなタイプと捉えていただけに新鮮な印象。シロッコに飼いならされる内に随分丸くなったものだ

再会したフォウがカミーユを忘れていたのは強化人間における定番ネタか。
シャアの忠告、アムロの懸念。カミーユはアムロとシャアにより巻き起こったララァを巡る悲劇を同じように体験することになるのだろうか



普通

最後まで武田は良いやつだった



普通

山内が堀北に泥を掛けるのは知っていたけど、映像として見るとなんてヤバい描写だろう。笑いながら堀北の髪に泥をかける山内には若干の狂気を感じたよ!

今回はただでさえ精神的負荷の掛かりそうな特別試験で、その上に異物である息吹を抱え込み下着泥棒騒ぎが発生しトドメに放火。ここまで問題が連続すれば平田でなくても爆発しそうだ
今回はどうにか踏みとどまったけど、じゃあ何故ここまで平田を追い詰めるような展開が連続したんだと聞きたくなる

それにしても下着泥棒騒ぎが収束しなかったのは仕方ないとして、仲裁で心労凄まじい平田にテントの移動を任せようとした軽井沢は幾ら何でも酷い。けれど、それは裏を返せば平田以外信用できない心理状態となっていると受け取ることも出来るけど
女性陣は男子を信用出来ないと言い、堀北は裏が読めない平田を信用出来ないと言う。でも、そうやって信用出来ないと言いつつ女性陣は男子の中で平田だけ信用し、堀北も見えない裏がある綾小路を信用していた。
そうして平田は暴発寸前まで追い詰められ、堀北は綾小路が暗躍していた疑惑に気付く展開は何とも皮肉なもの

そんな中で敢えて自分を疑っているかと聞いてきた伊吹。それに対して俺は信用するなんて心にも思ってない言葉を返した綾小路。この辺りの読み合いが今回最も面白かったかも知れない



普通

朴念仁のカミーユが察するくらいだから、シャアはレコアの心境をかなりの部分察していただろうに、今回のレコア暴走を防げなかった有様はかなり情けなく感じてしまう
それによりカミーユが再びシャアを殴ったのは予想外だったな。そこまでレコアに惹かれていたのか。直後にシャアが漏らした「サボテンが花を付けている」ってどういう意味なんだろう…?突然ポエマーにならないでくれよ……

結局レコア・ロンドという女性は命の危険を感じる状況でしか生きられない人だったんだろうな
彼女にとってクワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)はエゥーゴの中で最も戦場の匂いを醸し出す人物だから惹かれていたんだろうけど、現在のシャアに以前の面影はない。そんなシャアに段々と冷めていく中でシロッコに出逢ってしまい心が囚われてしまうという流れか。
…今後ティターンズに渡ったレコアがノリノリでクワトロを撃墜しようとする展開がありそうな予感

富野由悠季監督によるガンダム作品ってダメ人間が頻繁に登場する印象があるけれど、Zはそれが突出しているな



とても良い

被造物達がラストに元の世界へ戻るのは予想された展開だけど、帰った先が元の世界か確認のしようがない点には思い至らなかったな。又、それにより創作者達が被造物達の想いを汲んで物語を続けたとしても、そこに描かれたキャラクターは現界していた被造物と同じと言えるのかという疑問も湧く
けれど、この現象って前回のシマザキセツナで行われた事と似ているんだろうなと思う。あのセツナはやはりどれだけ奇跡を重ねたとしても颯太が創作したキャラクターに過ぎないのだけど、それでもアルタイルには本物だと思わせ存在の定義を変えることが出来た。それと同じように当人たちが本物と信じられればそれで充分なのだろうね
鹿屋達が清々しい表情で帰還するのは自分には元の世界でやらなくてはならない事が有ると知っているから、松原達が創作を続けるのは実際にキャラクター達に触れ合ったことで彼らの覚悟に命を削って報いなければと思うから。その想いは目の前に存在するものを本物だと思うからこそ迷いがないのだろうね

それにしても、それぞれの作品が新展開を迎えるポスター、特にまみかとアリステリアが再会した絵にはうるっと来てしまったなぁ。あの二人には穏やかな世界で生きていて欲しいと本気で思う

メテオラは現実世界に残ることになり小説家へ。この進路は予想外だったなぁ。被造物だったメテオラが創作者側に回る展開は、2クールに渡って被造物と創作者の関係性を描いてきた作品だからこそ特別な意味があるように感じられる。ラストのタイトルからすると自分たちの体験を小説にするつもりなのかな?

そして颯太は創作を再開することに。「形にせずにはいられない。たとえ失敗しても誰にも認められなくても、それでも」と考えられるようになった颯太はまだまだ閲覧数の少ない素人作家では有るけれど、きっと大きく成長していくのだろうな。その想いと覚悟はシマザキセツナや数多の創作者達に追いつけたのではないだろうか

こうして終わってみるととても素敵な物語に出会えたと心から思う。制作スタッフの皆様、本当にありがとうございました



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