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毎クール4~10本程度のアニメを視聴。見たアニメの感想は出来るだけ書いていきたいけれど、5分枠の作品とかはあまり書かないかも

サービス開始日: 2016-03-14 (2958日目)

視聴状況

タカツテムが記録しました
良い

中途半端に年を重ねた人間にとって学生時代に戻れるというのは魅力的な誘惑
けれど、前回にて年齢操作による手痛いしっぺ返しがあったように、美味しい話に反動が有るのは当たり前で
だとしてもトイレに長時間閉じ込められるというのは幾ら何でも可哀想だったけども(笑)

今回のオカルトはよだれと高熱なのかな。神隠しは次回以降?
まだ怪異の正体が判らないからこそ菫子は見える範囲の謎に向き合う事になる
それは乙の人柄であったり、本物の中学生の生態だったり
見栄を張りたいからと、中途半端な嘘によってドツボに嵌っていく菫子の姿はちょっと笑える

多数の学生が集う学校において、目立った問題が無いというのは外側からは良い話と思える
けれど内側に居る者からすると、その何も無さが違和感と思えてしまう事もあるようで
そう訴えていた少女が謂れなき罪によって昏倒する怪異、それを引き起こしただろう畦目はどのような謎を持った人物なのだろうね



タカツテムが記録しました
良い

幾つもの問題を解決して安らぎの場所を手に入れたルディとシルフィが行うは披露宴か
自分達の幸福を披露するものであるのは当然として、二人を祝う側である参列者も想いを披露する場となっているのは印象的
結婚は人生の転機。同様に送り出す側にとっても転機となるわけか

買い出し等のシーンに現れるようにルディとシルフィは既に人生のパートナーとして結ばれている。なら、既知の間柄の参列者に意気込んで堅苦しい挨拶をする必要はないわけで
自分達は幸せに成ると宣言し祝う場とする。彼らにはそれできっと充分
それ以上はルディ達ではなく参列者が持ち込むもの

ルディ達が堅実なら祝う側の想いが爆発する。その筆頭格がエリナリーゼか
自身の業を自覚している故に秘匿しようとした想いはシルフィが幸福に成ると知れば抑えきれなくなる
子との縁を切る行為を繰り返してきた彼女にとって、孫の巣立ちを祝えるなんて幸福そのもの
また、彼女を支えるクリフの存在もあるし

アリエルとルークによる決闘も似たようなものか
ルディを試す場でありつつ、ルークよりも実力者であると示す事で託すに足る、つまりはシルフィを幸福に出来る人物と証明するようなもの
茨の道を歩むアリエルにとってシルフィをそのような人物に託せた点は1つの幸福と言えるのかな?
多くの幸福が交わされた披露宴、その分だけルディ達に捧げられた想いも重く感じられたよ



タカツテムが記録しました
とても良い

転校生の真由が気にするのはバランスを崩さないかどうか
それは配慮が行き届いているようで、実はその姿勢がバランスを崩しかねないもの。奏は真由を気にするし、挟まれる久美子は気を揉む事になる
対立にバランスを求めるなら三角形が良いけれど、真の意味で三角形を作るのは難しい

考えてみれば、部長を含む幹部とは顧問・幹部・部員が織り成す三角の一角を成すような存在。でも、実態は顧問と部員の間に立つクッション役。バランスは取れていない
だから部長の久美子には釜屋姉妹の面倒な問題が持ち込まれるし、自由曲決めも求められる
疲労は溜まるばかり

というのに、幹部の中でも三角は微妙な形になっているね
塚本が久美子の元彼という点を意識して一線を引けば、麗奈がクッション役になる。けど、麗奈も彼に近付けば宜しくない影響が生じると危ぶむ
三角を成すにはバランスが求められる。バランスとは三角の芯で、それが自由曲に求めるイメージとなるわけか

1年時から全国を志してきた久美子達は誰よりも全国で勝つ方法を模索してきた。その芯は揺らがないから幹部の三角は全国を意識すればバランスが取れる
なら、幹部が掲げる一番の目標により顧問や部員との三角もバランスが取れる
責任の重い状況でも問題を1つずつ解決していく彼女らの様子には感動を覚えるよ



タカツテムが記録しました
とても良い

原作既読
一目惚れ同士で始まる百合恋物語…なのだけど、ひまりと依の「惚れる」意味が擦れ違っている点がその恋への関心を引き立ててくれるね
今は一方通行の一目惚れ。不慣れな恋心や憧れの感情を向けるひまりに振り回されつつも、振り向かせてやろうと意気込む依の姿が良いね

一目惚れは恋の相性を運命的に感じてしまう瞬間の如きもので
ひまりと未希が小中高一緒なのも、亜季が依をバンドに誘うのも運命的な相性
でも、そこに恋は絡まないから一目惚れとは言わない
依も自分の人生に恋を絡めなかったから、一目惚れと無縁だった。ひまりに出逢うまでは

制御不能の恋心とどう付き合うか
相手が居ない状況で整理するだけなら歌に向かえば良い。でも、その歌がひまりを引き寄せてしまうから難儀な話。おまけに一目惚れの意味の勘違い
無縁だった筈の恋心が依を振り回す。でも今の依はそれを楽しんでいるようにも見える

依はひまりを振り向かせたい。その為には無縁だった恋心を相手に歌い付き合う
そうした姿勢がひまりから微かに感じ取れる恋の蕾をどう花開かせるのか?
恋とバンドが織り成す物語、恋が叶う瞬間が待ち遠しいと思える初回でしたよ



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見てる

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良い

一緒に居る事で生じる気苦労と、一緒に居ない事で生じる不安感がないまぜとなったEP
女の子との同棲が突如始まり心休まらない森太郎の気苦労を推し量るのは難しいが、それ以上にとわと共に過ごす事で得られる安らぎは彼を癒やしていると確信を持って思えるよ

布団が1つの状況に始まり、森太郎ととわの生活には足りない物だらけ
風呂とトイレを隔てる壁も生活のルールも足りない。あと、とわの倫理観も足りてない
改善点は多いけれど、一方で同棲解消したいと思う程ではない。森太郎もとわも2人暮らしに早くも充足感を覚えている

一緒に居ない事で2人の不足は別の面を見せるね
森太郎は食事が足りてないし、とわは幸福感が足りてない。解決策はやはり2人が一緒に居る事で
お弁当を食べるなんて変哲のない描写が2人の満ち足りた生活を体現しているよ
ただ、それが別の少女の気苦労に繋がるラストはラブコメとして美味しい展開ですよ



タカツテムが記録しました
良い

原作既読
ラスト以外を見れば怪獣解体をしながら防衛隊員を目指す話に思えるし、ラストだけなら『進撃の巨人』の如く巨大な力を持つ者同士の戦いを描く話に思える
まだ本作は肚の内側を見せていない。それ故に評価も難しいけど、基礎部が手堅い為に期待を持てる作品になっているね

過去のミナと約束した頃のカフカは少年漫画のヒーロー然としているが今は清掃作業員。必要とされない仕事という話ではないが、ミナのしている事に比べれば隔絶を覚えてしまう。耐えるには諦めたのだと自分を納得させるしかない
その姿は中途半端、防衛隊を今目指しているレノには腹の内を誤魔化している人間に見える

でも面倒見の良さや怪獣から逃げず立ち向かう姿勢はレノの印象を変えるものだね
そこには隠し事の無いカフカの人間性が現れている。そのような人間が防衛隊員になれないとか許される筈がなく。また、カフカの為に戻ってきたレノとて同様

今は本物の防衛隊に守られる彼らだけど、意志を取り戻したならここから始まるのはヒーロー道の筈
…なのに怪獣退治を目指すカフカが怪獣になってしまうオチ。深刻な状況なのに、コミカルな作風だから悲惨さは感じないね(笑)
あのような身体になったカフカがミナの隣で戦える日は来るのかな?



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とても良い

部活動にとってはラストシーズンとなる3年生期は特別な感慨を齎すもの
でも、感慨に浸って良い時期でもないし、時間は勝手に進んでしまう
久美子に託された部長の地位と部の方針。圧の強い環境で、けれど力の抜けた雑な感じとそれに反する芯の強さは彼女の魅力を充分に教えてくれる
だから久美子が部長となった吹部の躍進にも期待してしまう

上級生の初仕事は新入生の迎え入れ。全部員の実力が大会成績に直結する類の部活では特に重要な点
だから気が滅入るのだけど、「大変」と口にしつつ良い意味で力が抜けて見える久美子が居るから吹部も過度に追い込まれない
でも、そこには先輩達が培った部の雰囲気も残っていて。連綿と続く伝統を感じられる部分でも有ったよ

久美子が自分の芯を見せたのは麗奈と共有している悔しさの部分に関して。また、恋心も打ち明け合っている2人は特別な間柄
久美子と麗奈は吹部の中核を支える想いを知っている。吹部が目指すべき場所を心に掲げている
そんな2人が3年生として部に存在するなら、間接的にそれは部の方針として伝播していくもの

久美子が新入生含め部員に問う活動方針は先輩達から受け継いだ伝統でありつつ、彼女の願いそのものなのだろうね
これにて部は固まった。だというのに、そのタイミングで現れた少女はどのような波乱を齎すのだろうね?
あと、新入生相手でもいつものトーンを崩さない奏がどこまで暴れるかも気になったり



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とても良い

第一話ラストにて自分のロックを確かな形にしたと見えた仁菜だったけど、それはあくまでもロックであり曲では無かったという事か
仁菜によって進む意志を取り戻した桃香は彼女とバンドをやりたい。でも仁菜の進む意志は反抗であってバンドには繋がらない。そんな彼女に眠る歌を優しく引き上げるEPとなったね

桃香の歌に呼ばれる形で東京を目指した仁菜は桃香にもっと歌って欲しかった
同じように、桃香は仁菜の歌に呼ばれてロックへと再び進み始めたから仁菜に歌って欲しい
彼女らの望みは似通っているが仁菜の目線上にバンドは無い。その意味で彼女はまだ家訓に縛られている

でも家訓を受け容れていたら彼女は進んだりしなかったわけで。縛りに反抗する形で進む彼女の在り方はやはりロックに近い
生き方がロックなら、仁菜はロックに成るべきで。桃香が誘うのも当然の話
面白いのは桃香は誘うのを諦めたように見えながら、最後には仁菜がバンドに辿り着くと判っていたように見える点か

すばるの登場は仁菜の鬱屈を刺激するもの
仁菜を追い詰め苦しめる感情の発露はロックそのもの。街中で叫んでしまうのも電灯を振り回してしまうのも余り在る後悔も全て彼女の反抗
一人では暗闇に堕ちるそれを桃香とすばるが歌へ昇華させるラストが素晴らしいね
欠けながらも輝く電灯は彼女らの在り方を体現しているようだったよ



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普通


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とても良い

背景美術が実写かと見間違うばかりに美麗……!
そんな空間だからこそ新しくキャンプを意識する綾乃や庭であっても楽しそうにキャンプする野クルの面々が”生きている”と感じられるし、尚更に彼女らの”楽しさ”も伝わってくるね

キャンプ慣れしていない綾乃がまず手を出すのはココアを温める道具だったりバイクで出来るキャンプだったり
こういった点に彼女の個性が出ているし、その個性がリンや野クルとは違ったキャンプ模様を見せてくれるのだろうと期待させてくれるよ

場所が庭であってもキャンプ模様となる野クルは集団だからこその楽しみやちょっとした挑戦をする事で生じるワイワイがポイント
千明が購入したアレなテントだって失敗であってもそれは良い思い出だし、リンとの繋がりも生んでいる
挑戦には本物の失敗は無いと言えるね

失敗しても楽しめるという意味ではソーセージも同様。味は酷くてもお手製ソーセージ体験は次なるお手製への期待を持たせるもの
というより、考えてみればキャンプという行為自体がお手製の塊。工夫を凝らしてキャンプする行為こそ彼女らの楽しみの源泉と言えるのかも

そうして次のキャンプが楽しみになれば、自ら進んでキャンプへ行きたいと思うもの
綾乃の誘いが有ればそれに乗りつつソロキャンも楽しもうとするなでしこはキャンプの様々を楽しめている
こうした寂しさと楽しさが良い塩梅で混ざり合う本作は本当に良い作品ですよ



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普通


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普通

配偶者に相談せずマイホーム購入ってどうなんだ?と思わなくもないけど、それだけルディとしてはシルフィに何かを返したいとの欲が強かったという事かな
あの病から解放され、愛しい人と添い遂げた。それによって得られる全能感はルディに大胆な跳躍をさせたようで
……それにしても、マイホーム購入って思い切った買い物だなぁ(笑)

病という問題が解決された事でルディは次なる目的を選ぶ必要に駆られたわけだけど、そこで家族や故郷の問題ではなくシルフィが優先されるのは彼の中で彼女が大切なのだと示しているね
だと云うのに、この回の殆どが男連中と一緒ってどういう展開なの…
いや、ルディとザノバ的には人形制作が大きく進むきっかけを得たと言えるんだけどさ(笑)

どんなに思い切った買い物でも彼女が喜んでくれないなら意味はない。シルフィの反応が良かった点は一安心と言えるか
結婚したからって2人のこれからが全て一緒になるわけではない。でも、そこに約束が重ねられるなら、一緒に居ようとする意志は固くなる
一度は離れ離れ担ってしまった2人がああも仲睦まじく触れ合う様子を見られるのはこちらも温かい気持ちに成れるね



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原作既読
『迷い込んだ天使様に駄目人間を直されていた件』と改題したくなる内容だけど、天使であるとわが一方的に温厚な性格をしているだけでなく、森太郎だってとわに引けを取らないくらい温厚な性格をしているからとわの不安定な部分を直してやれる
偶然出逢った2人がどのようなワンルームを形作っていくのか、その路線が見えるからこそ穏やかな気持ちで見られる作品となっているね

人間を勉強するは良いけれど不安を抱えていたとわにとって、一人暮らしにより他者の温もりが恋しくなっていた森太郎にとって
足りないものを埋めるという意味で2人の同棲開始は良い収まり具合となるね
人をすぐに信じてしまう天使のとわの信頼に応えてやれる森太郎とて天使的な性格をしている。突如舞い降りた同居人なんて迷惑を感じても可怪しくないのに、彼女の日用品を買ってやれる

でも、それは森太郎からの一方的なものでなく、まずとわが森太郎にお粥の形で温もりを与えていたから返したくなった温もりで
互いに温もりを与え会える素敵な関係、早くもそういった繋がりを作れたから、とわも森太郎を幸せにしたいと思えたのかな
森太郎ととわの優しく温かな二人暮らしを見守る作品として、合格点を挙げたくなる初回でしたよ



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とても良い

高校辞めて東京目指すなんてかなりロックな生き方。でも、それは彼女の音楽性を体現してはなく、むしろ行き詰まっていたから別の場所を目指しただけかもしれなくて
マイクもギターも持たなかった仁菜が本物のロックに手を伸ばすまでを描いた初回、既に興奮度の高い内容になっているように思えましたよ

道を間違え時間に間に合わず人から逃げ。それは上京したと云うより追い詰められてしまった人の行動そのもの
何も頼れない彼女がそれでも拠り所としたのは初期衝動を模したかのような歌とその歌手
一方で追い詰められていた桃香も最後の夜に彼女を拠り所としたわけか

目指すもの無く行き止まりに居着けば進めないから帰り道しか選べない
桃香はそれに納得していた。納得せず反抗を初めたのが仁菜で、更に言えば仁菜はもっと前から反抗していた訳か
でも仁菜には居場所がないからその反抗を表現する場を持たなかった
そんな彼女に最後のトリガーを与えたのが諦めた桃香の言葉という流れが良いね

桃香の決断に納得せず、彼女が去るしか無い現実も己の負けも受け容れず。そうした彼女の反抗心が、天を衝く中指が桃香だけでなくロックという何かを呼び寄せるものになっていたかのよう
聞き届けてくれる誰かの為でなく、溢れ出る衝動を表現するように雑踏の中で歌い上げた彼女の姿には感銘を覚えてしまったよ



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とても良い

まず、リンの原体験を描く事でキャンプの楽しみ方を改めて示した上で、今のリンが当時をどう感じたか。それを受けてなでしこがどのような活動を行っているかという3層構造になっているのが良いね
こうした影響関係が本作をより良い作品に仕立てているように感じられるよ

楽しみ方は人それぞれでも実体験が無いとその楽しさは判らない
ダムに興味があるなら見せてみる。キャンプに興味があるならやってみる。時にはちょい無理でも火熾しすら
そうした体験があるから今のリンは自らのキャンプを楽しめているのだろうと判る

楽しさが有れば寂しさがある。寂しさなんて普通は避けたい感情だけど、祖父が云うにはそれが次のキャンプを楽しみにしてくれるそうで
その感情はリンからなでしこへ伝えられつつ、より発展させられている。リンもなでしこと次のキャンプに行きたくなる

他方で野クルは新たな楽しみを
ここで鳥羽は本人的にはお薦めではないアルコールストーブをそれでも体験させているのは印象的
実体験は何よりも大切。細作途中の失敗も完成した成功も楽しみの一つ
それはやってみなければ得られない感情

そうして野クルは今回の楽しみを経て、次の楽しみへ向かうようで
それぞれの楽しみ方を尊重しつつ、それらが連鎖して新たな楽しみを生む本作。久方ぶりなTVシリーズを見る事で得られる楽しさは視聴者側にとっても良い体験になっていると再認識出来ましたよ



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良い

自分より格上の野禅を倒す為に力を求めに求めた迅火が辿り着いてしまった果ては人ならざる領域
正体を無くした彼は闇に成るでもなく人と闇の中間に成るでもなく筆舌に尽くし難い何かに成り果てた。野禅を上回るだけを望むべきだった力が迅火を滅ぼしてしまう構図には因果なものを感じるね

野禅は精霊転化で九尾の力を使うけれど、力に呑まれること無く人の知恵も使う。だから山の神にも対抗できる
対して迅火は知恵も力も足りないから力だけを求めた。普通の手段で到達できない境地は人を喪失させるもの
そうなった迅火が結局己自身のコントロールすら失うのはその境地が過ぎた力の証明であるように思えるよ

他方で真介は己のままで野禅を斬ってみせたね。また、人を愛するたまも闇である己を受け容れている
そんな2人が己を肯定する帰結に辿り着いた描写があるだけに、迅火の行き着いた場所は己の否定だと感じてしまう
過ぎた己ではなく有りの儘の己を肯定するたまの愛を含めた言葉が迅火に届いていない点は哀しいね…

原作を知っているからこのような展開に成る事は知っていた筈なのに、それでも道を踏み外す迅火と道を定めるたまという対比には鮮烈な印象を覚えてしまったよ
でも、これは3部構成の1部目なわけで。新たな主人公が目覚める事で始まる2部以降の話も充分に期待できる、そう思える世直し姉弟編でしたよ



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とても良い

ここまでやれば満足だろ?と言わんばかりの豪華絢爛てんこ盛りの内容には脱帽ですよ
今の時代からすると、ちょっと古いように感じられる勇気とロボを組み合わせたフォーマットをあれ程までの豪速球でやり切ってくれたのだから素晴らしい!

元々イサミはそれほど勇気のある人物ではなかった。ブレイバーンの乗り手に選ばれて暫くの彼はその現実を受け入れられなかった
そんな彼がヒーローに成れたのは、偏にスミスの存在があってこそ。逆に言えば彼もブレイバーンも居なくなればイサミが勇気を失うのは当然かもしれず
ヒーローらしからぬ情けない姿、そこに再びスミスが現れるという展開は本当に熱い

イサミの支えであるスミスとて最初からヒーローだったわけじゃない、でもイサミを支える事で彼もヒーローと成った
スミスがいるなら、勇気の向こう側へいける、勇気を爆発させられる。それが合身となるわけか

そこからの展開は本当に熱さしかないね。まあ、変な笑いもちょっと起きちゃったけど
最終回は全員集合というお約束に則り非戦闘員までやって来るとは思わなかったよ。でもその皆の勇気を融合したお陰で最後に姿を現すはブレイバーンの新たな姿。
皆で勇気爆発!それはとても本作らしい光景ですよ

必殺技も大判振る舞いでスペルビアとの合体技も有ったりして
その上で死んでしまった筈のスミスが生き返るという展開まで見せられたらこちらとしては文句なんて何も言えないわけで
今の時代には珍しいタイプの作品だけど、それを満足行く形で映像化してくれた大張監督には感謝しかないね



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