映画 かいけつゾロリ ZZのひみつ

映画 かいけつゾロリ ZZのひみつ

  • 視聴者数:28
  • 評価数:-
2017 原ゆたか/ポプラ社,映画かいけつゾロリ製作委員会
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感想

全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

和製BTFと言える、児童向け映画。
BTFへのリスペクトは中々のもので、ストーリーの大筋から、ゾロリアンの名前と役割、クライマックスでゾロリが乗るのがエアーボードなど、様々な要素が引用されています。
それでいてただBTFそのままにするのではなく、昭和の日本らしき光景や、特撮チックなワンダバ警備隊、さらには怪獣まで出てくるという、デパートのお子様ランチレベルの豪華さでオリジナリティを発揮しています。

ヒロインであるゾロリーヌが実にかわいいのもこの映画のいいところ。
終盤の「私振られたばかりなのよ」のシーンには児童向け映画とは思えない色気がありました。
ゾロリを救うために手を離すシーンも、暗転した時はどうなるかとドキドキしました。
これだけいい演技をしている声優さんが、あのももクロのメンバーだとわかった時は、正直ビックリです。

子ども向けらしいくだらないギャグもよかったですね。
おならで空を飛ぶシーンをここまでかっこよく描いた作品はなかなか他にないと思います。
ラストでドーナツをもらうシーンも、ギャグオチで食べ損ねるのではなく、三人で分け合うというのがいい。
ちゃんと良いことをしたのですから、報酬は必要ですよね。

そして何より、映画の副題になっているZZの意味!
ゾロリとゾロリーヌの頭文字というのはすぐわかりましたが、その後さらにあんな仕掛けがあったとは!
あのシーン、耐えきれず泣いてしまいました。
児童向け映画って大人を泣かす作品が時々あるんですよね。
クレヨンしんちゃんのオトナ帝国の逆襲とか、最近だと若おかみは小学生とか。
この映画にはそんな名作に並ぶポテンシャルがあると思います。
さすがは吉田玲子脚本の作品。

あまり世間での知名度は高くないようですが、子ども心を忘れない大人にもオススメできる作品です!
傑作ですよ!

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