Simoun -シムーン-

Simoun -シムーン-

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あらすじ

舞台となるのは、地球とは違うどこかの星。人々は、自らの星のことを『大空陸(だいくうりく)』と呼ぶ。ここでは、人間は必ず『女性』として生まれてくる。そして17歳になると『泉』へ向かい、そこで性別を選び『大人』になるのだ。

時は戦時下、主人公たちが暮らすシムラークルム宮国がもつ孤高のエンジン「ヘリカル・モートリス」を求めて隣国の侵攻は日に日に激しくなっていた。その迎撃のため、宮国はやむなく儀式用複座式飛行艇「シムーン」を戦闘にも使えるように改造する。そのためまだ性別化されていない“巫女”である少女たちが、引き続きパイロットとして『コール』と呼ばれる戦闘小隊に再組織化される──。

シムーン「シムーン」を操れる数少ない少女たちは『シムーン・シヴュラ』と呼ばれ、その特殊能力ゆえに、自分で大人になる時を選ぶことが許されていた。しかし、戦争がはじまってからは、彼女たちは優秀であるがゆえに、迎撃用戦闘機「シムーン」の操縦士を続けることを、つまり、“少女であり続けること”を強要されることになった……。

戦争は続き、ネヴィリルの率いるコール・テンペストからも多くの犠牲が払われる。その補充人員として召集されたパイロットの中に、不思議な空気を漂わせた少女、アーエルがいた。

引用元: http://www.simoun.tv/introduction/index.html

エピソード

感想

全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

面白過ぎた。戦争をテーマにしながら、主人公達の国が比較的有利な状況から話がスタートして、回を重ねる毎に不利になっていくという、戦争系アニメにおける王道から反転させた構成を取っているダークファンタジー。物語全体だけでなく、各話毎で見ても、ベタから反転させた展開が多かった印象を受けた。しかし、ただ反転させたという訳ではなく、露悪的になっておらず、真剣に考え抜かれたような展開ばかりだったので、最初から最後まで見ていてずっと引き込まれた。

思春期の葛藤、宗教、幻想的で前衛的な世界観、性別不定同士のバディなど、物語に含まれる要素も盛り沢山で、何だか「宝石の国」の原型感があるなと思った。偶然なんだろうけど「シムーン」のキャラデザと、アニメ版「宝石の国」のキャラデザは、同じ西田亜沙子先生が担当しているらしい。

そして百合好きとしては、やはりドミヌーラとリモネのペアが一番萌え萌えだった。作中で最重要になってくる大技を、主人公達とは別のペアが先に決めるというのが良い。手塚治虫の「ブッダ」に出てくるアッサジ然り、非常に頭が良くて、それ故に早く退場する子供のキャラクターというのはやっぱり魅力的ですね。

というか、「シムーン」も「vivid strike」も「Extreme Hearts」も全部同じ監督がやってるのか。「vivid strike」と「Extreme Hearts」が同じ監督なのは納得だけど、「シムーン」まで同じなのは意外だった。「vivid strike」も「Extreme Hearts」も大好きだから滅茶苦茶嬉しい。

全体
とても良い
映像
普通
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
良い

戦争×百合×SF×宗教と、色んな要素が混ざりつつも登場人物の心理描写や情勢もじっくり描いている怪作

初めは謎の固有名詞が多すぎて取っ付き難かったが、8話付近あたりになってくると前のめりで見られるようになった

永遠の少女あたりの下りもウテナ感があって好きだったが、個人的には戦争の状況が不利になってくるとシムーンやシヴュラを神聖視する余裕が無くなっていくのが生々しく好きだった

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