不思議と忘れてないんよな。
原作(ONE版)を読んでたし、キャラ設定とストーリーが面白いから記憶に残る。
何なんだろうな。ワンパンマンは特に哲学的な深さがあるとかじゃないし、主人公にヒロアカのような熱量があるわけでもないのに、異様に面白い。
ヒーローという存在自体が主題的に扱われる作品としては、ヒロアカよりこっちの方が5年も原作の初出が早い。
サイタマは最初から最強だけど、どこまでも平熱。
ヒーローvs怪人という構図の中で、ガロウは人間でありながら怪人に憧れ、社会やヒーローに対するカウンターとして進化して行く。
それに対して、サイタマはヒーローサイドを代表してはいないし、近所の迷惑な奴を露払いするぐらいの軽いノリで介入する。他のヒーローや怪人が死闘を繰り広げても、そのドラマ性の外側からやって来て呆気なく解決する。
この構図は、どこか宇宙を感じさせる。
地球は太陽のエネルギーの前では塵に等しいし、その
太陽もブラックホールには為す術もなく呑み込まれる。
ワンパンマンからは、ヒューマニズムに対する冷めた眼差しが感じられるのだけど、サイタマは超越者でありながらも、冷め切っているわけではなくて、平熱なのが良い。当たり前の善悪の基準、感情、行動原理に基づいて、日常生活の一部であるかのように個人的な都合で強敵を倒して行く。
3期はガロウ編の佳境を描くようだけど、ガロウ始め、他のキャラのドラマが無駄に熱くて、最後はサイタマが平熱のままスカッと締めてくれるという構図は変わらないかと。分かっていても面白い。
見たけど、振り返りはありがたいけど、これを3期1話的扱いにしたのは謎
(番組欄で新マーク付けて最初の放送がこれ)
(その後のCMは25話前に “放送中!” 扱い)
別枠にすると配信にならないことがあるから?
だいぶ忘れてたからこういう配慮助かる