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普通

☆☆★(2.5)
 「前回の母子の手紙のときといい、ヴァイオレットはその業務で自分まで泣きたいくらい悲しい思いをしてもお客さまの前では泣くのを堪えるからプロフェッショナルとして立派だな~」と思ったけれど、最終的にエイダンのお母さんに抱きしめられてお父さんやマリアから感謝を述べられて泣いていたので「あ、そこで泣くのか……」と思った。しかもそのとき彼女が口にしたことって、今回の一件も関係はあるけれど、基本的には彼女自身の経験に基づく言葉じゃん? そんなことこの方たちに言っても……という気がしてしまう。視聴者向きの言葉なんじゃないかなあ。ヴァイオレットは14歳の少女で、戦争が終わったあとに代筆の仕事を始めて、少女兵だったころよりもずっと人間の気持ちを理解し、自分でもより繊細に感じ取れるようになっていて、自分自身の感情が抑えられないこともある、まだ幼いし、というのはわかるけれど、このセリフで展開していっていいのかなあと思った。
 あと死の淵にいたエイダンの眉間? 額? にヴァイオレットが口づけをしたときもびっくりした。あ、そこでキスするんだね、エイダンはマリアとキスも交わせなかったことを悔いていたけれどね、ちょっとよくわからなかった。ギルベルトの件を経てまたヴァイオレットの心に変化があったのはわかるけれど、ヴァイオレット自身がどういうキャラクターなのか、よくわからないままこのアニメを見続けているなあと思う。
 ヴァイオレットがどうしてこんなに戦闘能力が高いのか、という点についても、本当によくわからないまま見ている、パラシュートで降りてきたところはかっこよかったけれども。あとエイダンがヴァイオレットの義手を見て「きれいだ」と漏らしたところや、他人に触れてもらいたがっていたエイダンの手を機械の手で握りしめるところはよかった。きっとエイダンには人の肌を持たない手であっても、そのぬくもりは伝わったんだろうなあって信じたい。



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