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とても良い

 視線ひとつ(カメラワークひとつ)でわかる加瀬の駄目さ、相手のどこを見るかで全然違うのが分かりやすかったです。店長と良い対比でした。案の定デートの時も駄目で(制服を着て来なかったら残念がるとか本当駄目)、特にアレ(キスとは呼びたくない)は本当に気持ち悪かったです。しかし、加瀬の駄目さがそれだけの意味で終わらなかったのが作品としてとても良かったと思います。
 加瀬の駄目さは店長の良さとの対比される悪さでその対比も目に鮮やかでしたが、最後の場面、改札を越えようとする店長にあきらがしたことは、加瀬があきらにしたことと同じでした。視聴者の目線からは店長の独白を聞いているから違うように見えますが、そこにあった衝動は同じです。相手の同意を取っていないところも。観た映画の2つのパンフレットはシャッフルされます。同じじゃないといくら言い張ってみても、そして確かに同じではなかったものが同じことになってしまいました。そのことが表れていたと感じました。
 このことは加瀬(悪)に対しても想像力を働かせる契機になり、あきらを善だけの存在としない働きをしていたように思います。とても良い回でした。
訂正 あきらは思いとどまってました



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