夏へのトンネル、さよならの出口
『ウラシマトンネル』
浦島 太郎。弄ばれた亀、乙姫様、玉手箱?
「約束を破ると悪いことが起こる」
「過ぎてしまった時間は戻らない」
海の中、水族館デートで花城さんの “怖さ” を描いたのはなんとも皮肉が効いていました。特別な世界。ビスマス鉱石。消えたインコ?
イントロシーン
『教室の雑音、雨の音と環境音』から始まりますが、主人公がイヤホンを耳に着けた時にこのオープニング曲とクレジットが演出として重なることを知りました。素晴らしい演出、これが私たちが昔から音楽を聴く理由です。
二人の出会い
「何かハッとしたような表情」?
二つの飛行機雲、雨が降り始める。
クラシック曲 タイトルの入り
紫陽花の枯れる季節、向日葵のカサ。紅葉。
カットの多用
ヒロインが舌打ちをすれば口元が映し出され、視線が泳げば目元のみが一瞬のカットで描かれます。プールサイドの視線移動。メールを開く中央のボタン
背景
「ド田舎」「有線イヤホン」「赤外線通信」
面白いのは、昔の古い映像を見る時に色あせとその生活様式の違いが目に付く(現実世界で)が、『本作は最新の映像・アニメーション技術によって昔の風景が描かれ、田舎という舞台設定がその時代設定の古さを全く感じさせない』という奇妙な感覚です。例えば、時間の差によって携帯電話の電池が切れてしまう。スマートホンの次に僕たちは何を使う?
家庭内暴力
妹の死から心を壊した父親とアルコール依存、精神的虐待。父親の再婚は彼らにとって “前進” のはずだが、「妹が戻ってくれば」という考え方と塔野くんの生き方に反してしまっています。
ロマンス?
挿入歌と周囲の噂、目標達成への協力によって二人の距離が縮まりました。水族館デートはシリアスですが、花火大会もシリアスです。「楽しかった」。漫画は人の一生よりも寿命が長く、自分の生きた証を残したいとはつまり自己肯定と自己実現、存在の証明になりそうです!
男性主人公の声がこの映画を決定づけた
「断片化されたセリフ」, 暗い印象よりも不器用さを感じさせます。
エンディング、私の妄想
時間の不可逆性を考えると、若者が好奇心を失う理由が見つからず「4.」以外の重めのエンディングが展開されるのではないかと予想して、花火大会のシーンから既に暗い気持ちになっていました。父親は東京にいるだろうか。送れないはずのメールとして事前設定を説明していたことがギミックでした。
eill『フィナーレ。』好き
でも、2000万再生は嫌い。