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とても良い

猫猫が語る真実は風明が隠したかった想いを詳らかにするもの。これまで彼女が隠してきたのは明かされると不都合があるから
通常、犯人が隠したがるのは犯罪者の正体なのだけど、風明が隠したかったのは阿多妃への忠信への曇りだね。過ちを曇りと結びつけたくないあまりに阿多妃に仕え、己の犯行を隠した

過ちを犯した風明に真実を突きつける猫猫は探偵然としている
でも彼女は本当の探偵ではないし、彼女が真実を明らかにするのは羅門の過ちの後始末も含むもの
だから猫猫は風明を問い詰めつつも彼女の想いを尊重する遣り方を提示できる
でも、それが正しい行いだったかなんて猫猫に判る筈もない

自分の行いを誇れないのは猫猫だけではないようで
自殺した下女、里樹妃を毒殺しようとした風明、皇帝の妃を続けた阿多妃、泣きぬれる壬氏
誰も彼も己の行いに疑問を持ちながらも、今の行いを続けるしか無い
その意味ではひとりごとの形とはいえ、それぞれの真実と過ちを推量できる猫猫は特別な存在かもしれない

最後に猫猫がひとりごとにもならない憶測として披露した推理は真実かもしれないし全くの過ちかもしれない
兎に角、猫猫は発見を口外せず場から去る事で己にも他者にも過ちとならないよう対応しているね
それだけに彼女が最後に見た光景、阿多妃と里樹妃の心温まる交流だけが過ちを含まない真実に思えたよ



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