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良い

平田の更生を行うエピソードを通し、どのような手法に頼ってクラスを守るのかという点がフォーカスされた回だったような
幸村も掘北も反則気味な方法を交えつつ、己が考える最善のプランによってクラスを守ろうとしている。でも、相手が在る以上は完璧はプランなんて存在する筈がなくて
平田が折れたのも結局は他人と己を制御できなかったからだね

堀北ですら諦めた平田に話しかけ続けるのは美雨だけ。彼女は平田を引き戻す為に己に可能な全力を続けている。また高円寺も協調性皆無の性格にしては珍しい挑発を行っている
誰も彼もがあの学園に存在する難局に対し向き合い戦っている。逃げ続けているのは平田だけとなるわけだけど…
そうなるのも仕方ない事情があったという事か

当初、友人の難局を傍観してしまったが為に友人は壊れてしまった
次なる虐めを止めようと積極関与したら、それはそれで壊してしまった
不作為でも作為でも救えなかった。それは山内の件も同じ。だから平田は停止し人と関われなくなった
見る人が見れば仕方ないと思う彼の境遇、ここに綾小路は努力が足りないと言えてしまうのか……

綾小路の言葉は冷徹。そこらの主人公なら感情から来る言葉によって挫折者を立ち直らせるだろうに、綾小路の言葉はきっと計算ずくの言葉責め
理詰めのようなそれは盤上における綾小路の実力を示唆しているね
だからこそ実力者が揃い踏みしたシーンで次回へ続くラストカットには静かな興奮を覚えてしまうよ
綾小路が司令塔となり率いる今回の試験、どれ程の力を見せてくれるのだろうか?



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