いやぁ、この回本当に素晴らしい。何が素晴らしいかっていうと
「相手のことを全く知らない、けど手帳を通じて知ることが出来た。全くわからないと思っていた相手だけど、わかってくると自分とは違う常識、ロジックで動いていること」
を踏まえた上で
ほのかから、なぎさに、アプローチしている点。
なぎさは、良くも悪くも感覚派なので、ほのかに対して気持ちは理解したがどう動いたものかと、柄にもなく頭で考えて手をこまねいている。
しかしながら、ほのかはロジカル思考なので、もちろん感情という葛藤はあるけれど、自分が正しいと思った・おばぁちゃまの言葉から、なぎさを「大事にしたいと思った相手」だと自覚できたからこそ、自分から話しかけに行ったんですよ。その勇気たるやプリキュアに相応しい力です。
そんで、気持ちが通じあえたから、なぎさも「ほのか」と呼び返すわけですよ。友達になった瞬間です。もうさ~、素直になれたと言葉で書くのは簡単ですが、この葛藤と、手帳という設定をうまく使った脚本・演出が本当に素晴らしい。ブラボー。神回に相応しいお話です。
ただ、もちろんいきなり見せて響く話ではない。
8話から、というより、8話「まで」見てというお話である。
プリキュアとして、利害関係が一致する中、友達という言葉は交わさずとも、どこかそういう通じ合ったものを感じていたほのか・なぎさの元に走る亀裂、というのが前提であるからこそ映える話なので