正直種の映画wぐらいで、20年も経ってるので何が出てくるんだよという気持ちで見た。
実際序盤のくだりは情勢描写が多く、目覚ましく面白いわけでもなく、デュランダルやラウルクルーゼの呪いを受けるキラを見て
確かに自分が見たかった光景ではあるが、まぁ大人になるってこんなところだよな……と、少し予想の範疇は出ない感じだった。
ところが、中盤から面白さが爆盛り上がりを見せる。
人殺しすぎ問題、人間爆弾のトラウマ再び、闇に落ちるキラ・ヤマト、流れるように打たれる戦術核、殺意高すぎ千本針、唐突に出てくる最強ズゴック。なんだこれビルドファイターズか?
そして……レクイエム!?!?
何が何がという感じだったが、とにかくプランの周到さに怒涛の面白さが続く。なんだよ種映画めっちゃ面白いじゃん!!!
迷いに迷ったキラを修正パンチするアスランもイケメンでびっくり。あのアスランが!?
本作でも強く描かれている、迷いが吹っ切れたら無敵という要素を兼ね備えたアスラン、一生イケメンだった。
その一点で言えばシンも同様であり、TVしか見てない人には知らない記憶のキラさんとの和解から、キラをキラさんとか隊長とか頼りにされたいとかひらすら可愛いスパロボナイズされたシン・アスカが見れた。
種死では直情的で作中を通した成長が見られなかったシンだったが、本来的にはアホな主人公タイプで、なまじ自力があるから環境で不十分な能力の開放しか行えてなかったのにそれなりの性能に見えていたポテンシャルまだまだあります系人材だったことが判明。デスティニーの無双ぶりにはエネルギー問題を解決したらこうなりますという技術革新が追い風になった+アスランの機体じゃない俺の機体という相性の良さも相まってとにかく印象が変わった。
アホという一点も強く描写されたが、まぁ主人公はキラさんだとなよいう揺るがぬ点を考えると、愛されキャラに振ったのは正解だったと思う。種死見たら微妙な気持ちのまま終わるより、種自由見てください!!って言えるようになったのは大きな躍進だと思うぐらい扱いが良かった。
あとパイタッチしてるシーンがあり、ラッキースケベも健在で良かった。
そんでバトルもバチバチ、この映画の華とも言える濃厚すぎる宇宙戦が繰り広げられる。なんだこれはというぐらい戦闘を見せられる。もう楽しいという気持ちしかない。素晴らしく面白かった。ズゴックから出てくる隠者見たときは、やっぱりビルドファイターズじゃないか!!ってなった。
問題はマイティーストライクフリーダム登場からのくだり。
ディスラプターはZZを彷彿させるスーパービーム兵器だが、事実上夫婦間承認とかいうシーンがコミカルで笑ってしまった。ヤマト家ご乱心で世界が崩壊するぞ!
プラウドディフェンダー←なんだこのとんでも技術?????????
マルチロックした対象を制圧するという事実上空間干渉系攻撃。なんだそれは!
愛は勝つ!バン!!!
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突然始まるヌーディーストビーチ
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あれ、終わった?????????????
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素晴らしく良い映画を見たはずなのに、なんだろうこの、どこから突っ込んで良いのか、どう飲み込んでいいのか、、、
俺は直喩的な愛の表現より、キラからラクスへの懺悔に近い告白を5~10分尺ぐらいで見て、溝を埋め合いコンパスの新たな在り方をともに考えるような、そんな終幕を期待していたのかもしれない。
面白かった……んだけど、楽しかったのほうが強いお祭り映画だったな!という印象になっちゃったのは、ここかなーと思った。
長々書くぐらいには面白かったんだけどさ。色々言いたくなるのもガンダム映画のお家芸ってことで!