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水島新司がドカベンのネームで岩鬼が三振するシーンを描いたのに、ペンを入れたら岩鬼がホームランを打ってしまった、という逸話がある。面白いキャラクターは話の駒であることからするりと抜けて独りでに動き出す。長手、海苔夫、小林がだんだんと自由を持って動き始める感じが出ている。



映画にしろ小説にしろ、テーマを描くこととは "繰り返し" である。が、シドニアのこの繰り返しはブラフであり、壮大な釣りとも言える。



原作では飲まない約束だったじゃないですか…!! どうしてくれるんですかこれ…!!!!!



シドニア自体がギミックになる回。うまさがある。



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