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全体
良くない
映像
良い
キャラクター
良くない
ストーリー
普通
音楽
良い

※全部個人の感想です。断定の文法で書いていても全部個人の感想です(念押し)

シャフトの良さは、「非現実感」にあると思う。
「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」は、現実と非現実をはっきりと分かるように描写しなければならない物語。
シャフトの演出は全て非現実であるからこそ、ありえない画によって作品を魅せている。
物語シリーズ、まどマギ、ニセコイ、荒川アンダーザブリッジ。自分が見たのはこれらだが、程度の差こそあれ全て非現実の世界観であり、ありえない画を余すこと無く良きように使っている。
しかしこの作品ではそれが生きない。現実のシーンがあまりに多く、しかも現実は現実として描かねばならず、ただ綺麗な画に成り下がってしまっている(たしかにシャフトは作画が綺麗)。
そこで現実を現実として描くことが得意な京アニとどうしても比較してしまうのだ。
特に、響けユーフォニアムのあの現実感の凄みはとてつもなく引き込むものがある。今作もそういう現実感を目指して作ろうとしたのかもしれないが、シャフトとしてはお門違いというところだ。
シャフトと京アニ、そもそも毛色が違う。というより表現の仕方が全く違うのだ。
にも関わらず、現実を現実として描こうとしすぎた結果、「シャフトが京アニに寄せた」感がひしひしと感じられてしまう。
この作品は実写映画化もされているのだし、もっとシャフトらしさが前面に押し出た非現実を貫き通せるように再解釈を施した大胆なアレンジをしてから映画化するべきだったと思う。

であればこそ、声優陣もアニメ声優という非現実の演技のプロで固めて、シャフトっぽさを出してほしいと思った。
声優に関しては、現実感があまりに強い演技で、確かに「非現実感を感じさせない自然な演技」という、演技力だけ切り出した点においては評価に値する、かもしれないが、それはシャフトの魅せ方・作品全体の在るべきだった姿とは相容れない手法だ。

部分部分を見れば素晴らしいけど、調和が取れてない、ということなのか。

まあでも、「こういう表現も一回通っとく?」みたいなスタンスでやったんだとしたら、全然良いんじゃないかな。
今後に生きて、これ以降の作品でシャフトの表現力が豊かになった、と考えれば。
(考えながら書いてて、ここに行き着いて自分で腑に落ちてしまいました。まる)



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