数多のケモナーを生産したと噂のアニメ。ホームズとワトソンがあんにゃろめなモリアーティ教授の事件をズバッと解決ですよ。
基本的に1話完結(稀に小道具が話を跨いで登場するくらい)で、セル画時代とは思えないほど作画も高レベル。
惜しむらくは、完全な1話完結のため、モリアーティ教授との決着もつかずに最終話になること。
作品内ではきっと最終回の後も続くのだろうけど、視聴する側的にはある程度のフンギリっちょを着けてほしかったんだわ。
評価の高いゲームソフトのアニメ化。ゲームは未プレイ。1期と2期を連続で一気見しました。
作画物語音楽声優全てが全体的に高レベルなのだけれど、壮大な設定と展開する物語のアンバランスがどうしても気になった。
大前提とする設定は、凡そこんな感じだと思う。
・地球を異星人の手による機械生命体に侵略された
・人類は衛星に逃れた(実際逃げているかは別問題)
・その対策にアンドロイドを地球に投下した
・地球に残ったアンドロイドはレジスタンスと呼ばれ、敗戦濃厚の中戦っていた
・衛星にはヨルハ部隊というのが作られ、それぞれが機械生命体に対抗していた
これらの設定から期待される物語は、おそらく「機械生命体とエイリアンを駆逐し、地球に平和を」だろう。
しかし、1期から含め、「平和な機械生命体が居た」「突然変異生成されたアダムとイブを倒す(エイリアンは殺害済)」「一斉侵略から反抗されヒロイン死亡」「主役交代し、実はヒロインはパートナーを殺しまくってた」「まったく関係ない物語の並行進行→最後に殺し合い」という感じで、折角の設定群が活用されていなく思えた。
設定周りもおそらくは凝っていて、エヴァのように深堀りする人には面白いだろうけど、その消化が出来るまえに進むアニメではどうしても楽しくなる前に話が終わってしまった。
シュタインズ・ゲートが好きな自分には最終話の展開が良かったけれど、もっと物語全般を完結した感じにして欲しかった。
不思議な日本の西武池袋線。7Gという技術で異変が起きた終末世界を題材にしたアニメ。
単話毎に物語がほぼ完結し、全体的に卒なくまとめているなという感じ。ただキャラや展開の方も、同様に卒のなく作った結果、壮大な世界観に合わず、こじんまりしているように思えた。
それでも最後に色々と張った伏線が一気に回収されるような物語だと高評価になったろうが、そうでもなく話自体は素直な作りなので、ストーリーは個で見ると評価できても、全体で見ると低評価にせざる負えない感じ。
7Gのそもそもの研究開発周りや、ラスボス的な位置のキャラが「失敗を怒られたくない」というあまりにも小さい動機だったり、静留以外のトラウマ場面があってもほぼ説明なく、うにゃうにゃ手術周りの話や西武池袋線以外の状態や投げっぱなしエンドとか、あまりにも設定周りを語ってなさすぎるのは、セカイ系にしても怠慢だと思う。
多分、ガルパンやSHIROBAKOのように現実世界を舞台にしていれば収まりも良く出来たろうけど、物語にも相応の壮大さか陰湿さなどが求められることが多い終末的世界を舞台にしたのが良くなかったように思う。
OPとEDの音楽は非常に良かった。ガタンゴトンガタンゴトン。
乱暴に例えるなら、FGO(ー歴史の著名人)+シュタインズゲートな作品。世界輪廻という現象に巻き込まれ、先の大戦で大敗した世界で戦う。
世界観や設定は上手く扱えば面白くなりそうなのに、その説明をほとんどせずにバトル展開に終始し、最終的にオレたたで終わったのが非常に残念。
同じオレたたでも、せめて幻獣族との闘いまで描いて、各種族の英雄戦まで終わらせてくれたら、まだモヤモヤが少なかっただろうに。
また、人間族が勝った歴史=正しい的な扱いも気になった。他種族の滅亡や隔離するというのは、視点を変えればジェノサイド肯定になってしまいそう。(この後の展開で、その辺もカバーされるかもだけど、少なくともアニメ本編中にはその傾向は感じなかった)
また、全体的に作画が良くなくカクカクな動き(でも何とか魅せようとする努力はあったと思う)が多く、バトル物としても迫力がいまいちだった。
スパイファミリーの2匹目のどじょうを狙ったのか、スパイ一家に婿入して家族みんなで頑張るお話。
スパイファミリーが殺人などをしっかり描くガチスパイだとしたら、こちらは結果的に死ぬキャラは一応居るけれど、スパイ稼業の結果で殺すとかグロ描写などは無いファンタジースパイ作品。
さらには各キャラにSF的な能力があるので、スパイものというより能力バトル物に近いと思う。
物語自体は悪くはなく、闇稼業も恋愛もギャグもあるのだけれど、そのどれも尖っていない及第点的なアニメ。
多分、少年誌的な面白さが好きな人や日常系+スパイ物としてみれば楽しめるような気がするけど、もっと濃さを期待するような人にはあまり向いてない気がする。