不思議な日本の西武池袋線。7Gという技術で異変が起きた終末世界を題材にしたアニメ。
単話毎に物語がほぼ完結し、全体的に卒なくまとめているなという感じ。ただキャラや展開の方も、同様に卒のなく作った結果、壮大な世界観に合わず、こじんまりしているように思えた。
それでも最後に色々と張った伏線が一気に回収されるような物語だと高評価になったろうが、そうでもなく話自体は素直な作りなので、ストーリーは個で見ると評価できても、全体で見ると低評価にせざる負えない感じ。
7Gのそもそもの研究開発周りや、ラスボス的な位置のキャラが「失敗を怒られたくない」というあまりにも小さい動機だったり、静留以外のトラウマ場面があってもほぼ説明なく、うにゃうにゃ手術周りの話や西武池袋線以外の状態や投げっぱなしエンドとか、あまりにも設定周りを語ってなさすぎるのは、セカイ系にしても怠慢だと思う。
多分、ガルパンやSHIROBAKOのように現実世界を舞台にしていれば収まりも良く出来たろうけど、物語にも相応の壮大さか陰湿さなどが求められることが多い終末的世界を舞台にしたのが良くなかったように思う。
OPとEDの音楽は非常に良かった。ガタンゴトンガタンゴトン。