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映像
良い

 最終回がよかったです。そう思って検索し、原作が小説だったことに気づきました。寝技系が多くて格闘技の中でもアニメとしては地味めだとも見ていた時は思っていました。とはいっても見せ方の工夫で面白くはありましたが、その感じていたものに腑に落ちた感覚も生まれました。
 最終回がよかったと感じたのは、ずっと曖昧で、流されているようだった主人公の戦いの目的に、それら戦いの軌跡に一時の落ち着き場所が現れたように感じた決着だったからです。なぜ戦っているのか、なぜ生きているのか、なんて人は案外わからずに生きてると思うのですが…主人公・藤巻十三はひとたび戦いとなったなら殺害を厭わない流派の武術をおさめた人間で、強盗で師匠の娘を襲おうとした犯人をその武術で殺して逃亡した指名手配犯です。さほどの相手でもなかったのに、必殺(文字通りの意味)の奥義まで使って殺してしまったその過去を悔い、己の中の"獣"を封じて生きようとします。そんな主人公がなんやかんやとまきこまれて戦っていくのですが、その様子が流されているようにも見えていました。ごやごやといろんな経緯(逃げた時の娘の目の意味だったり、師匠が語った実際に技を使えるー平和な世では使えず朽ちていくことだったり、闘ってきて体で覚えた相手の技が現れただったりその他いろいろ)混じっているのでうまく書けませんが、そういったもやもやに、(私としては)落ち着きがつく最終回でした。
 長門カルロス如是:細谷佳正が好きなキャラクターでした(正確なところを調べようと思って検索してアニメオリジナルらしい情報に接しました。うろ覚えで書くので以下間違っているかもしれません。ご注意を)。ブラジル系日本人(日本語ネイティブ)で、見た目で英語で話しかけられるのにイラッとし、日本語訛りの英語で叩きのめした相手を煽り返すあたりが楽しかったです。若さを感じるキャラクターで、師匠や藤巻(主人公)の教えに悩んで、意外に素直に聞いて試してみたりするあたりも好印象でした。話が進んでしばらく姿がみえなくなって、最終回でもう一回見れた時はうれしかったです。
 声優の木内秀信さん("主人公を追う多聞史人という刑事の役"。""はブログより引用)らしいブログによると、"同じ関西弁のなかでも奈良地方の方言ということで、"(略)"細かいところまで方言指導があった"(略)ようです。その点でも楽しめる作品かもしれません。



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