ガトランティスの根源に有るもの…愛への憎悪と、新たなる秩序の構築。
かつて、ズオーダーが経験した絶望と憎しみがその原動力であり、悲劇と苦痛と空しき戦いの全て。
正に「愛を壊す」そのもの。
旧作よりもより深く明確に掘り下げられたテーマではあるけど…
かなり盛りすぎていて、少々、くどさも感じる。
そして、ガミラス戦争を経てコスモクリーナーがもたらした副産物で負の遺産とも言える時間断層に依存した物量主義で狂った戦い…
人の身を「機械化」するすべまで進む様は、旧作ヤマトには無いテイストだけど、ヤマトと言えば世界観設定とデザインを手がけた松本零士の存在は大きく、まるで銀河鉄道999の機械化に傾倒する人と、限り有る「人間らしさ」を貫く人を対比した構図を、銀河の乗組員とヤマトクルーに当てはめてオマージュ化したような描写があって、おもしろいとは思ったね。
ガトランティスに悲しき過去…。