過去の作品から拾ってきたような描写が目についた。
それにも許容範囲というものはあるだろうが
他の要素で補えているとは言いがたい。
(表現者として)制作意図でそうする場合もあれば、
(商業主義的な意図で)古参の視聴者に受けそうなつくりに
している、という出資者向けのアピールに過ぎない場合も
あるだろう。この作品は後者と思われる。
試しに、深夜アニメの愛好家が集うSNS等で
本作のキービジュアルをアップロードして
「この画に描かれてるキャラクター、どの作品の
何というキャラクターがモチーフなのかわかる?」
と尋ねてみるとよい。
彼らは嬉々として元ネタを教えてくれるだろう。
劇のセリフやアドリブに仕立てた、子役たちの諍いは醜く、
仲裁する主人公も幼稚に見えた。
おそらく主要キャラクターにモデルがいると思われ、
制作者が彼らにどのような感情を抱いているのか察しがつく。