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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

恋愛×友情×ファンタジー

いわゆる「今の関係を壊したくないので恋愛に踏み出せない」系のストーリー。
作品に登場する大学教授の「まどろっこしい」という言葉通り、ずーっとじれったい。そういうのでときめく人にはたまらない。
恋愛ものとしてしっかり面白いだけでなく、海と陸で違う人種、封建的な地方文化、町に伝わる伝承、タイムリープなど色んな要素があって、ただの恋愛ドラマで終わってないところが最大の魅力。
主要キャラはみんな恋愛脳で、三角関係どころか六角関係くらいなので人間関係はだいぶ複雑。常に何かギスギスしていて、必ず誰かが浮かない顔をしているので、ストーリー自体はあんまり明るくない。でも、最終回で明かされるこの作品のメッセージを見ると、それまでの25話が全て伏線だったと納得しました。

ちさきの行動や美海のラストに批判が集まりがちだけど、個人的には紡が優遇されすぎなのだけが不満。光とまなかの勘違いの元凶であり、要をちさきと引き離したうえ、ちさきだけが陸に残る原因を作った張本人。そのうえ最後は全部自分の思惑通りで、おいしいところを全部持っていく。彼がいないと主人公の4人はいつまで経っても先へ進めず、物語が成立しなかったので、存在するだけで周りを引っ掻き回すようなキャラにした事情は理解できる。でも、最初は間違いなくいい奴だったのに、後半に全てを見透かしたような態度とぶっきらぼうな言動をあんなに強調する必要はなかったと思う。ああいうのが岡田麿里の好みなのかもしれないけど…。



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