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良くない

☆☆(2)
 うーん、個人的にはいまいちだった。
 そもそも「μ'sに憧れてスクールアイドルを目指す田舎の女の子たちの成長物語」というコンセプトで物語を組み立てるときに、実際に「生きている」彼女たちがμ'sの真似をすることと、クリエイターとして物語を考えるときに二番煎じ的な模倣になってしまうことの差ってなんなんだろう、ということを考えた。リアルな女の子として憧れの存在の行動を真似することは普通だと思うけど、創作物を作るサイドとしてそれを採用することはある種の「手抜き」にもなりかねないのかな、と思った。けどこれは塩梅と各視聴者が期待しているものの違いにもよるかな。でもやっぱりロケーションが本作の一番のオリジナリティという気がする。
 あと花丸ちゃんの描き方から、小説への埋没はつまらない現実からの逃避、現実で行動を起こすことへの代替案なのか、それとも読書への愛からの自主的選択なのか、という問いを連想してしまって、『ラブライブ!サンシャイン!!』というフィクションのなかでそういうことを描くのは、アニメというフィクションそのものの否定にもつながりかねないのではという気がした。もちろん花丸ちゃんはこれからも読書好きだと思うけれど、なんだかもやっとした。でもこれは私がいまこの問題に過敏なだけで、気にならないほうが健全だと思うし、むしろ気にするほうが精神的にまいってるんじゃない? と思う。
 それとダイヤちゃんがえりちを、ルビィちゃんが花陽ちゃんが好きというところで、自分のキャラに似た存在を好きになるのって自己愛なのでは? ということが気になった。でも憧れの人に自分を寄せるっていうのもよくあることだと思うしな。実際のドルオタが推しに選ぶのは自分に近いタイプ・違うタイプどっちのことが多いのかとうことにも詳しくないので、そのあたりのことを知りたいと思った。それに関連して凛ちゃんの扱いが(一番)気になったけど、心情的にも字数的にも書けない。
 あとマリーがおっぱいキャラなのものんたんとの類似点だったんだなあ、と。それと今までの千歌ちゃんの反応的に花丸ちゃんは超美少女だと思っていたんだけどそうじゃないのかなと思いつつ、地味で目立たない美少女もいるしなあと思った。曜ちゃんの帽子はユーじゃなくてヨウなのか。そんなこんなで個性という側面から果南ちゃんが今のところ一番気になる。



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