2024/01/13@新宿
#シャニアニネタバレ感想
良くも悪くも既存のファンに向けたアニメ作品だなあという印象だった。
3章で見る9-12話の4話はもう全て最後のライブを向いた矢印で方向が固定されてしまっていたように感じる。ストーリーの遊びの部分が少ないとでも言えばよいだろうか…
ファンメイドの二次創作としては大傑作だが公式のアニメとしては微妙なクオリティな気がする。原作ファンである補正を抜きにしてもだ。
決断を迫るシャニPは、シャニPにしてはかなり当たりの強い(当社比)言い方をしている。
皆を一部屋に集めて新曲(Spread the Wings)を聞かせて「コレをやるかやらないかは皆に任せる」みたいなこと言いやがってよお!やるって言うしかねえだろ!
合宿の所で皆集めてから「真乃、一言いいか?」とか断れるわけねえだろ!
中学校のめんどくせえ聞き方してくる部活の顧問みたいな誘導しやがってよォ〜〜!!
櫻木真乃さんにセンターを任せるという所は元々シャニPの個人としての判断だからそこはエゴイスティックで良いんだけども、他はシャニPらしく『皆がどうしたいか』の判断を尊重できるように振る舞ってくれよ!!解釈違いなンだが!?
存在意義が謎のシーンは多々あったものの、その中でも合宿最後の夜に、1人ずつ顔のアップから目を閉じていくシーン、アレは本当に謎やったね……
ここまでシリアスっぽい展開とリアルに寄せた演出でやってたのに急にミュージカルみたいな見せ方だったし見てる方も(間延びしてるな…)と思ってたよ……
ライブはやっぱりアイドルアニメの華なだけあって良かったね〜……?
ライブのシーンもパフォーマンスしてるアイドルたちを映すだけでなく裏で動いてスタンバイしたりハケたりしてるところを敢えて見せる挑戦的な構成になってたな……。
良く言えば時系列に忠実で丁寧ではあるのだが、普通に初見視点で考えると間の悪さの方を強く感じる。
助けて、真乃……めぐる……。(真乃は悪くないよ)
ただ、ファンディスクというか、「円盤特典映像」みたいな見方をすれば、あのシーンは結構面白いと思う。
特に最後のツバサグラビティ+アンコールのStWなんて最後の出番だったアンティーカ、アンコールの方では全ユニットが短時間で着替えとお色直し、そしてステージにスタンバイするという一連の流れ、バックグラウンドでの苦労を垣間見る事ができるのはプロデューサー故の特権とでも言うのだろうか、ある種の優越感すらあるのではないか?
ストーリー構成、結構謎じゃなかったですか……?
歯に衣着せず言うと、色んな「この要素拾っとけばファンが喜ぶやろなぁ〜」みたいなのを無理やり組み込んだみたいな流れになってて空回りしていたと思う。
コミカライズ組の要素の見せ方を見習って欲しい。
最後にちらっと||ストレイとノクチル||が映ってましたね。まあコレに関してはミリアニでも最後に新キャラ映す描写をやってたので、回収する気皆無な投げやり伏線かな〜位の気持ちであんまり期待はしないでおくんですけど。
それはそれとして……黛冬優子さんのモデルめちゃくちゃ可愛かったですよね!!?!!???!!
あのモデルを最後の一瞬チョイ見せして使い捨てるのやばすぎだろ!!!円盤特典OVAつけていいよ!?!
あと流石にシーズは出てきませんでしたね……出すとルカと……はづきさんの家の描写も……と考える事が増えるししゃーない。
パンフ読んだら「静と動の見せ方」では静の意識だったとの記述があった、確かに3DCG作品にしてはかなり表情の機微が豊かだったような記憶はある……内心を見るコンテンツだからな……
シャニアニ全編を通して一番好感度が上がったのが小宮果穂さんでした。
シャニマスのゲーム仕様上どうしようもないのだが、アニメでこれでもかとダイナミックに動く小宮果穂さんを観ていたら、今まで全然担当でもなんでもなかったのですが見終わった今ではめちゃくちゃ好きになってた……。
ダンスシーンで(ステージ本番だけでなく練習の時も)全ての動きが他のアイドルより一回り大振りに動いてて、小宮果穂さんはアニメで『動く』とこんなにも元気さを感じられるのかと!やはり小宮果穂さんは元気に動いてる姿が一番輝いてます!!
小宮果穂さんが動いてるシーンを見るだけでもちょっと感極まって泣いてしまいそうになる。太陽キッス楽しそうで良かったよ……。
無論、シャニマス本編では逆に『動きが少ない』事で想像力を掻き立てる描写をしており、それはそれで完成度が高い。漫画とアニメの見せ方の違いのようなもので。本作からアニメーションによって動きのある描写を見せられ、小宮果穂さんの良さを別の視点から初めて理解出来たということです。
田中摩美々さんは元から可愛いのですが、最後のアンティーカで一言言って礼する所で照れてて可愛かったですね。スキだ……。