結構シリアスベースを築き上げた上でも、それをぶっ壊しギャグ路線にするんだという作品としての意気込み、もはや俺TUEEEを超えた、くまTUEEEとしてぜひ名を残してほしいと清々しく思えるお話(*´ω`)
良かったのは澪役の松本さんの好演。若手俳優にありがちな棒演技など微塵も感じさせず、特に病室の前で新に触れられないと絶望した時の心からの叫びはアニメ全体を見渡してもなかなか感じない衝撃を受けました。負の叫びって、かなり入り込めないと軽くなりがちなのでホント凄い。しっかり絶望に染まった感、とてもそそりました。
ちょっと厳しかったなと思ったことは、構成として澪の思春期的な不安定描写が多すぎだったかなと。新へ恋心をひたすら隠し、親友には隠すだけでなく、応援する始末。それに後悔して謝ろうとするも、とんでもない悪天候でとんでもない危険運転で事故るし、帰りたい帰りたい喚く割に、様々な人たちの応援にも関わらず、世の境には3度も戻ってくるなどなど。ここまで澪の不安定な様を描写するよりも他にやることがあったのでは?と思いたくなる「くどさ」を感じました。あと、謎のミュージカル....
また、肝心の澪を救い出そうとする新ですが、新が澪を想うきっかけの描写が無く、いまいち感情移入しなかったなぁと。もちろん澪の不安定さの描写が多かったからなのか、「澪はそこまで守りたい女性か?円佳の方が良くない?」という疑問がつい沸いて、最後まで消えませんでした。
あと、セミラストの思い出の夕日の海の崖から澪を呼び出すシーン、せっかくの感動シーンに新役の棒演技(というか松本さんが好演すぎなのかもしれない)はちょっと厳しかったなと。あと、山寺さんももう少し違った起用があったのでは?とも感じつつ。瀬名監督、声優・監督・原作・脚本と多忙過ぎだったのでは?少し惜しい作品だなと思いました。
ラスト3回くらい泣かせに来るのやめて欲しい(大泣き)
流行ってるので、出だしから何かあるのかなと思ってたけど、まさに本編からの続きで(制作陣もここまでの大ヒットは狙ってなかったのかな?)。あと、汽車の造形といい、流石の迫力な作画でした。
そして、始まる鬼との戦闘。夢で家族に謝り続けながら戦いに戻る炭治郎の切なさ悲しさはとても印象的。そして、夢の中で自殺することで術を解くという、明解かつショッキングな対抗策を後々の伏線にしたのはうまいなと。
あと、各々の深層心理も描写されたのが面白い。ひたすらに優しい空間だったり、燃えていたり、暗かったり。夢への対処も各々工夫されていて物語的に良く作り込まれてるのは流石ジャンプだなと。
電車内外でのバトルは作画が凄いのはもちろん、音響が映画館を最大限に活用してる。金属音、衝撃音、爆発音、そしてその方向性。汽車×派手な技と、スタッフさん楽しかっただろうなぁ(笑)
そして後半のバトルシーン。敵を倒した後に上弦の敵。圧倒的な再生能力に徐々に削られる煉獄に敗北を予感させるのが辛い時間。それでも最期まで「守り抜く」という宣言を果たし上げ、柱を全うする姿には少しの感動と切なさ溢れる。
極めつけはラスト。「卑怯」だと罵る炭治郎、泣くなと言いつつ大泣きしてる伊之助。それぞれがそれぞれの語り口で自分の溢れる想いをやるせなくぶつける様は耐え難い描写。ここまで練り上げた構成には脱帽しかない。
衝撃的な今回の経験。各々がどう受け止めて行くのか、続きが待ち遠しいところ。
新作とも、リメイクとも、続編とも言い難い新しいスタイルの作品の作り方。ファンサイドからすると良く作ってくれたと感謝したい一作。
どれみ好きな3人の女性が出会い、一緒に語り合っていく中で、ぶちまけあったり、ぶつかったあったり、仲直りしたりして、自分達の叶えたい夢へ歩み出す。一つ一つの過程でどれみに背中を押される様子が見ていて気持ちいいし、子供向け番組だからこそ、無邪気な夢を抱いたり、しっかり仲直りしたりといった、20年たった今だからこそ難しい、けど、大切な、色んなものを思い出させてくれる、ただ懐かしいとかで言い表せない前向きな追い風を感じさせてくれる作品でした。
中国アニメらしいアクションや激しい動き満載の演出に力は入ってるなといった印象。実際下手な日本アニメ映画よりは楽しめました(○ッピンQよりは…笑)
何を描きたいか、何を訴えたいか、やりたいことは充分伝わって来ましたが、やはり展開として唐突過ぎる箇所が多く、表現描写やテンポの緩急の使い方には違和感。特にラストシーン、ムゲンに付いていくことにした主人公ですが、大泣きして行きたいと主張するだけ…。本編を通して「何が正しいか」を学んできた訳だし、「ぼくが選ぶ未来」と名打っているからには、自分でちゃんと決断したという描写が欲しかった…。そんな物足りなさを感じました。
ただ、やっぱり作画に関しては文句なし。描きまくるだけでなく、CGも積極的に使ったり、ところどころループにしたりと、程良く効率化されており、良く考えられているなという印象。更なる成長に期待。