バイトを始めて半月が経ってた。
行う仕事は雑用と紅茶を作ることみたいだ。
バイトをする上での約款。
客に対する偏見や差別的発言をしない事。早速破りかけてた。
依頼人の女性がやってきたけど、
依頼内容はブローチのルビーにヒートという熱処理がされているかどうか。
ヒートがされてると非加熱のものよりも美しくなり、価格が上がるみたいだ。
依頼人の目的はルビーの価格が関わってくるのかな?
谷本は鉱石研究会だったということもあり、
ルビーのヒートのことも知ってた。
連絡先は聞けなかったけど、会話は弾んでたな。
真美を追って、探偵の情報からリチャードのもとに穂村がきてた。
本名は砂州で、偽名を使っていることが明らかになってた。
リチャードが話を聞いてるのに正義がいろいろと口をはさんだり、
真美のことを穂村に話したりしてて、
正義の心を大事にしてるのはわかるけど、
ちょっと行動が引っかかる・・・
でも、そんな正義の行動が倒れかけた真美を救ってたけどね。
真美は穂村に結婚したくないと告げてた。
理由は「砂漠で家庭菜園をするのが耐えられないから」って言ってたけど
正義が事情を聞いたところ、
一昨年まで7年一緒に過ごしてた女の人が忘れられないからだった。
その女の人と過ごして、自分が普通には生きられない状況を
砂漠で家庭菜園するって例えてたみたい。
無理して穂村付き合いだしてから、
食事も喉を通らず、吐いてしまうようになったと・・・
鑑別結果が出るときには髪を切ってスッキリしてた。
結局依頼をした目的はヒートがされてたら結婚する、
されてなかったら考え直す、
という判断をこの鑑別で決めたかったみたいだ。
結局は別れることになってたな。
前には残されてる紅茶だったけど、
最後には全部飲み切ってもらえてて、正義も嬉しそうだった。