Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
全体
普通
映像
普通
キャラクター
普通
ストーリー
良くない
音楽
普通

物語の特定のパートの描写は丁寧なのだが、そのパートを引き起こすイベントが意味不明で、ストーリー全体としては破綻しているように見えてしまう。かけると小春が2人で会う過程で盲目の生活や感覚が丁寧に可視化され、少しずつ打ち解ける様は悪くなかったが、あの出会いの直後に2人で会うようになる理由はなかなか理解し難い。癌での闘病生活自体は別に悪くない(部外者に病気のことを漏らした挙句、生存確率一桁なのに治すと言い切る医者は謎だし、ステージ4で抗癌剤で治療しているのに副作用が軽すぎる等妙なところは多い)が、動画での告白と同時に小春が記憶喪失のふりをするのは小春のキャラからしても本当に意味不明。結局打ち解け合って、小春の癌が寛解して結婚、子供を持つ…その結果を描く部分は良いのだが、そこまでの癌の描写からすると比較的すんなり寛解するのはご都合主義にしか見えない。部分ごとの描写には良いところがありながら、それらを展開させる物語の重要な契機がすべて雑なので、それだけでも物語の評価は普通以下になる。その上、前半で丁寧に描いた視覚障害での生活は、後半で癌の闘病生活に入るとほぼ消えてしまう。それなら小春を視覚障害にする必要もなかった。逆に、小春を視覚障害にするなら癌によるありきたりな闘病展開にする必要もなかっただろう。すべてがちぐはぐすぎる。限りなく良くないに近いが、謎の前提を呑み込めば、部分部分の描写に良いものはあったのでギリギリ普通にしておく。



Loading...