サービス開始日: 2024-10-05 (446日目)
結局この世界のことも主人公たちのことも大してわからないまま終わってしまった。人類は絶滅していて、姉も生きていないし、ヨーコも一度死んで再生されたか、治療・凍結されていたのだと思うが…そのへんは大してわからなくても良いような、あくまで雰囲気を楽しむ作品ということなのだろう。3回に1回くらいじんわり良い感じのエピソードがあったが、それだけでストーリーを高く評価することは難しい。何か一本大きな芯があれば違ったと思うのだが…
作画は普通に良く出来ていると思うが、普通なだけでこの作品ならではの魅力のようなものはあまり感じられない。特に背景美術に特徴がなく、終末世界の自然混じりの廃墟を描くのであれば(大変だとは思うが)もう少し気合を入れて欲しかった。キャラクターも個人的にはそこまで魅力を感じず。
全体的にあと一歩で「良い」に届くのにギリギリ達しておらず、非常にもどかしさを感じる作品だった。
皮肉なことに、ゲーム世界に入ってから目的がはっきりして視聴に必要な認知コストも少なくなり、面白さがわかりやすくなった。そういう意味では10話ぐらいまではプロローグだったのかもしれないが…これ、いつまでやるんだろう?
キャラをかわいく描かないといけないと思うのだが、作画も普通。とにかく全部普通。OPに作品と関係ないキャラ出すのはさすがにどうかな…。
コミカライズ既読。コミカライズは作画のレベルも高く、なろう臭がなくて結構好きなのだけど、これはもう作画、ボイスアクトからしてなろう臭がすごい。ストーリーはコミカライズ時点からそこまでという感じでさして変わり映えしないが、キャラデザもコミカライズではなく原作準拠っぽく、全体的に質がよろしくない。コミカライズ準拠ならなぁ…という感想に終始した一作。
長文書いてたけど消えたからやる気なくなった…。ざっくり言えば、設定は過去シリーズを相対化し、現実と結びつけ、世界を拡張したという意味では面白さはあるが、とにかく複雑すぎて視聴者に理解させられる描写になっていない。エヴァシリーズの同期・フォロワーによくあるタイプだが、これはさすがにやりすぎだと思う。それを抜きにしたエウレカやレントンの成長物語としては一定の評価はできるのだが、果たしてこのシリーズでこんなことをする必要があったのか疑問は残る。バトルを中心とした映像は非常に高品質。なんとなく全体的にゼノブレイド2を思い起こさせる設定・描写が多かった。
いつもと何も変わらないキショくてしょーもないチラムネだが、作画の質が急激に低下した。これが延期の理由?唯一の取り柄だったのにな。この七瀬とかいうのもなんなの?普段はイキり散らかしといて、中学で絡まれたヤンキーが来ただけで戦う姿勢すら見せずに子犬みたいに震えだして、強い女とかいう設定どこいったの?こいつだけじゃなく、千歳も全員自認と実態が乖離してるのよね。乖離をドラマに仕立てるにしても、まず自認がある程度成立してるところを見せてくれないと、ただの勘違い野郎のドラマにしかならないですよ。
コミカライズ既読。知ってはいたはずなのに、ヒューマン絶対独立主義宣言で思わず笑ってしまった。追放モノの王道的展開で、ただただスカッとするためだけのポルノ的なストーリーではあるのだが、J.C.STAFFが頑張って作っているので作画は結構良いし、音楽も悪くはない。しかし、主人公のまわりにいるのはこの段階だと自分で引いたガチャの配下だけで、自ら人間関係を築いた者は誰もおらず、自分に絶対服従の道具に「ライト神様」と呼ばせて引きこもって暮らしていると考えるとなんか悲しくなってくる。
舞台設定は面白く、音楽と映像もとても良いのだが、ストーリーとキャラクターに問題が山積している。序盤にヒロインのトワサが銃撃されるのだが、正直銃撃されても仕方ないぐらいに人間としての感受性が欠落しており、大人が彼女の行動を止めないのも狂っている。アンドロイドが不安だと反対されたから、人類をアンドロイドに近いものに作り変えれば良いと世界に公表するとか、サイコパスを超越していて恐怖すら感じる。そりゃ撃たれますよ。その後も、人類にナノロボットを注入してネットワーク接続する試みを、うまくいかなかった場合のフォールバックもなしに実行していてどう考えてもありえないし、舞台設定を成立させるための展開が破綻していて没入をいちいち阻害する。
世界とトワサの謎を解くというストーリーの芯があるにもかかわらず、話の大半が間延びしたロードムービー的エピソードとなっており、旅先でちょっとした人間関係が描かれるものの、文化・価値観・世界の違いを活かしたものにはなっておらず、陳腐な近現代劇の類似品に終始していた。終盤に予想外の事実が明らかになり、その瞬間は面白かったのだが、それ以後の展開はかなり酷く、意図はわかるのだがやり方が上手いとは思えない。ただただ終盤を劇的にするための下品な展開としか感じなかった。
キャラクター描写も全体的に非常に雑で、まず根幹たるトワサがサイコパスであることからアキラにもこの世界にも感情移入が難しいし、アキラも荒廃した世界で現代倫理をふりかざしてとんでもない平和ボケムーブをかましまくり、辟易させてくる。敵は敵で絵に描いたようなチンピラだったり、組織の幹部とは思えないような狂った人格をしており、わかりやすい敵として機能させたいがためだけの安直なキャラ造形が目立つ。
素材は良いものが揃っていたのに、調理が不味くて台無しになってしまった作品と感じた。
コミカライズ既読。もうすぐ京都に行くのと、あまりおもしろくなかったコミカライズでは描写されていない(というふうに記憶している)大きなネタがあるとのことで、それを確認した上で評価したくて視聴した。
お話としては、SF的な基盤はかなり雑に感じるものの、未来の主人公に裏切られる展開と、世界がシミュレーション仮説をもとにした二重構造だったのはひねりがあって面白さを感じた。逆に、期待していたアルタラを中心としたデジタル世界の映像描写には美的な面白さもあまり感じず、クライマックスのアクション描写も含めアナロジーが陳腐でそこまで魅力的ではなかった。3DCGを使った人物作画はかなり自然で良いのだが、キャラクター描写はわりと薄めで、未来のナオミにも一行にもそこまで思い入れが出来る前に終盤感動的な雰囲気を出されてしまい、感情があまり追いつかずに終わった感はある。プロット的には未来予知どおりに進める必要があったのだが、そのせいでアルタラ内の直実と一行の関係が予定調和・他責的に進行し、描写が薄くなってしまっているのだと思う。これはプロットが構造上の捻りと引き換えに犠牲にしたもので、脚本でもう少し補完が必要だったように感じた。
とはいえ、総じて間延びしたコミカライズの印象に比べるとかなり面白く感じた。
演奏、演出、映像が一体となって非常に心地よい作品。演奏シーンは特に、このままライブとしてずっと続けて見ていたいような陶酔感がある。プロット自体は予測できる感じのベタなものではあり、あぁ…そういうことやっちゃうんだ…と感じる部分もあるのだが、そんなの関係ねぇ!とばかりに演奏と演出ですべてをなぎ倒してくる。冒頭の片手演奏を伏線にし、最後に回収してくるのはベタではあっても否が応でも盛り上がるものであった。作中曲は何曲か出てくるのだが、オリジナル扱いということはこの作品用に作曲されたものなのだろうか?このジャンルにそこまで詳しいわけではないのだが、いずれも素晴らしい曲だった。
映像面では3DCGを多用しており、雪祈の背中から見たモーションなど一部若干浮いていたりはするのだが、シェーダーと手書きのタッチをお互い寄せ合っていたり、ロングショットで多用したりと違和感が出ないように工夫しており、3DCGの使い方としては非常に優れていると感じた。東京の都市の描写も素晴らしく、見慣れた場面が美しく描かれており東京在住の者として没入感を高めてくれた。噂に違わぬ傑作。
自作のインディーゲームに関するサムとマーシャルの確執とその解消を中心に、様々な人物の交流と変化、少しの成長を描いたお話。微妙に少女漫画っぽいというか、少し間違えるとハーレムっぽくなりそうなのだが、それぞれと節度ある距離を保ってはいてなんとかそこは回避していた。終盤にかけてのマーシャルとの和解も、ゲーム要素は若干陳腐ではあったものの、心地よいものであった。海外の作家原作で舞台がNYということで、日本のアニメとは違った風習やコミュニケーションスタイルが垣間見えるのも面白い。
アイの世代の視点から過去を振り返りつつ、ちょっとした後日談が描かれる全3エピソードのオムニバス作品。過去本編シリーズがSD画質ベースだったのに比べ、現代基準でも遜色ない映像になっている。
グランマ→アリシアの継承を絡めながら、アリシア→灯里の継承が違う角度から描かれている。夜の背景に気合が入ってる。
運で色々うまくいってしまうのを周囲に過大評価される勘違い系ではあるのだが、アーノルドやケチャチャッカといった巻き込まれて酷い目に合う側のキャラが立っていて面白い。主人公が運を自覚しているというのも不快感を減らしてはいる。大きくは2つのエピソードから成っていて、どちらもそれなりに面白くはあったのだが、最後の終わり方がわりとあっさりしていて視聴後の感触がそこまで良くはなかったのが惜しい。
原作既読。劇場版を見るために、復習として3人のプリマ昇格エピソードから視聴。2008年とあって現代基準からすると映像は解像度的に厳しいものがあるのだが、当時の基準としては丁寧に作られていることは伝わってくる。何より元々のエピソードが非常に良く、それを壊さないようにきちんと作られている。AQUA世界の描写、そこに住む人々の多様な暮らし、夢を抱いた若者たちが来て、交わり、それを叶え、別れ、世代が移ろい、人々も入れ替わり…その中にも受け継がれ、変わらないものもある。そんなことが感じられる良い作品であった。
イキりとハーレムはなく、不快感はないが、特筆すべき魅力もさしてないいつもの感じ。作画が良ければ全体的な印象も変わってくるだろうが…いつものアルファポリスアニメ。