世界観や設定は「倫理観や価値観に対する問題提起」的な題材っぽいのだが、展開・演出・発言が違う方向を向いていて謎。
特に、主人公の終盤の行動(成長しない。筋が通らずブレブレ)を愚行として描きたいのかそうでないのか、レイシアの立ち位置をどう捉えさせたいのかがよく分からなかった。
そういう乖離が後半になるにつれて大きくなっていき、視聴の辛さが増していった。
こういう題材の作品では多くの場合、主人公が視聴者世界の倫理観・価値観を持っていて感情移入しやすく、感情移入すること前提でストーリーが組み立てられているものだが、この作品ではそれが成り立っていなかったので主人公に鳥肌が立ってしまった。
2話から(1話のBパートから?)作画がディオメディアの暗黒面で、TV放映中に何度も万策尽きて総集編を挟み、結局最後の数話は放送期中からはみ出して後日配信となった。