めっちゃ良かった。
というか劇薬すぎる。殺す気か。こんなもん作んな(褒めてる)。頭おかしいのか(褒めてる)。
当時見てた子供たちが大人になったタイミングで、子どもと大人、未来、別れ、そういうことにちゃんと向き合っていることが非常にポイント高い。デジモンアドベンチャーという思い出が丸々乗っかってる分、同じテーマを扱っても他作品の比じゃない重さがある。
作画も良かった。オメガモンはすごくよく動いてたし、最後別れのときの太一とヤマトの表情最高。
前から思ってたけど細谷さんハマりすぎてて怖い。大人ヤマトやるためにいる人じゃん。
オメガモンvsエオスモンの構図とか、笛吹くとか、ハーモニカとか、あざといと批判できそうなシーンも多かったけど、それらもプラス方向に働いていたと思う。
地味だけど、黒幕を特定するあたりのストーリーの流れも邪魔にならない上で緊迫感あって面白かった。あそこできちっと引き込んでくれたから、その後のテーマに迫るところも良い姿勢で見れたんだと思う。
マイナス点を挙げるとすれば、ウォーグレイモンとメタルガルルモンの進化バンクは欲しかった……。一回でいいからそれ挟んだ上でオメガモンに行ってくれてたら。これは俺がこの二体の進化がただただ好きなだけですけども。やっぱ思い出なので。
あとはまぁ最後の進化ダサいってのは多分みんな思うだろうなぁと。ただこの頃には加点まみれで俺の頭はなんでも好意的に受け取るようになってたので、「未来は必ずしも美しくはないもんな」とか勝手に補完してた。
あぁ、無性に切ない。劇薬だった。