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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

・冒頭から唯たちに『よくあるバンド物のストーリー』を演じさせる、スタッフ最大の皮肉
現在ネットでけいおんを調べると、当時は『けいおんは音楽性の違いによる争いなどが描かれず、物語として退屈だと批判された』といった文言を目にしました。
それに対するけいおんスタッフの答えがこれ。
唯たちにとって『音楽性の違いによって争うこと』なんてフィクションのよくあるシーンでしかない。
一度は演じてみたいと思いはするけど、それは唯たちにとっての『リアル』ではない。
……けいおんという作品の本質を描きながら、的外れな批評に対し痛烈な皮肉をお見舞いする。上記の批評に対し『それは違うだろう!』と思っていただけに、この皮肉には痛快さを感じました。

・唯が主人公に回帰、梓はヒロインに
一期では唯の成長を描き、二期では梓と先輩たちの別れの物語を描ききったけいおん。
では映画では何をするのかと思ったら、ここで唯を主役に回帰させ、梓をヒロインにした最終回の裏側を描くとは!
ある意味ダブル主人公とも言える構成で、梓のために何かをしたい唯と、唯のことが心配な梓の構図が、ギャグも含めて楽しくていねいに描かれていました。

・ロンドン編は取材の賜物、京都アニメーションの本気!
ロンドンのさまざまな場所が出てきたわけですが、これらをすべて自分たちの足で取材したんだろうなと思うと、スタッフの執念に拍手を贈りたくなります。
ロンドン編の面白さは、まさに京都アニメーションの本気だと感じました。

・終盤では唯の視点から最終回を再構成する形に
最終回であの曲を演奏するまで、唯たちに何があったのか?
それが描き直されたことで、唯たちの梓への想いが改めて伝わりました。
翼をくださいという一期第一話の要素を、まさかこのような伏線に使うとは!
どう考えても後付ですが、すばらしい伏線の拾い方だと思いました。
最初は『軽い音楽』程度に考え、テキトーにやっていた唯たち。
それが梓のために曲を作るまでに成長したのだと思うと、一期から通して見て本当によかったと思えました。

・エンディングではまさかのサプライズが!
黒い背景に文字が流れ出した時は『さすがに映画版のスタッフロールでは、けいおんおなじみのEDを使ったミュージックビデオはないか』と思ったら、まさかのサプライズが!
澪が現れた瞬間、思わず声をあげてしまいました。
今回もバッチリキマった内容で、カッコいいエンディングになっていました。

・けいおんという作品について
『物語がない』『萌えアニメ』『日常空気系』とけいおんを揶揄する感想はいくつか目にしましたが、自分の中でのけいおんという作品は、そのどれとも違います。
日常の中にもしっかり物語が存在することが、この作品のコンセプトです。
ただの萌えキャラではなく、リアルな少女たちを描いているところも魅力の一つでした。
そして各キャラはしっかり成長が描かれており、ただ日常だけが描かれているわけではない。
それらを含めた、けいおんという作品が持つ強いパワーに自分はすっかり惚れてしまいました。
しかし映画版で完全に完結した今、もう新規で動く唯たちの姿を見ることができないと思うと、切なくて仕方ありません。
唯たちが残してくれた、3クールに映画版まで加えたすばらしい想い出の数々。
それを胸に、これからもアニメ視聴を続けていこうと思います。
さぁ、次はたまこまーけっとだ!



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