恥の多い生涯を送って、異世界に来ました。
太宰治然とした主人公(ただし作品内で先生や作家と呼ばれ、名前で呼ばれることは無い)がトラックに轢かれて異世界転生する作品。
主人公は自殺願望が強く、常に死にたいと言っているが、結果として死ねず、むしろ転生ボーナスとして他の異世界転生能力者を元の世界に戻す能力を持つ。
構成自体はありがちな異世界転生モノ(中世ファンタジーやハーレムなど)だが、物語はそのアンチテーゼ的な内容となっており、異世界転生モノに飽きた人に面白く観れると思う。
惜しむらくは、太宰治を知っているか否かで面白さが大きく変わるので、海外の人や文学に弱い人とかには訴求力が低いことか。