少し本筋と違うことを書きますが、余談程度で。
劇場に入る前にクリアファイルをもらいました。めんまと順とあおがプリントされたビジュアルでした。
ふと思ったのが、この3人を主人公(メインヒロイン)として捉えるなら、3人とも恋愛面では報われなかったんだなあと思い、改めて岡田磨里と長井龍雪の一貫とした信念みたいなものが見えた気がした。素直にヒロインが報われるENDを選択するよりも少し物悲しいENDを選択することによって、その人の人となりが浮き彫りになったり人間らしさというのも見えてきた気がします。
余談はこれくらいにして感想を述べますと、前作のここさけやあの花と比べて印象度でいえばもうワンパンチ欲しかったなあと言うのが正直な感想です。ただそこが悪かったというわけではないです、作品のテイストは地味ではありますけど登場人物の心理描写の描き方とか丁寧ですし、主要人物に絡めてくる周囲の人物との関係性も上手に分かりやすく演出されていて見やすさも抜群でした。個人的には、関係性の深さを追及するには映画1部作で完結するには少し短かったかなという思いではあります。
冒頭のあおが放った言葉の中に’’夢を見る’’という言葉があったのを思い出し、しんのが現界に留まり続けた理由がしんの自身の未練だと作中では言われてましたが、あお自身の願いとしてどこかにしんのに会いたいという想いがあったのではないか?と勘繰ってしまい、その具現化としてしんのが昔のままのしんのとして現れたのではないかと。そう考えれば素敵な話だったなと思いますよね。実際に大人の慎之介に会えてますけどw