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全体
良い
映像
良い
キャラクター
良い
ストーリー
良い
音楽
とても良い

オープニング映像の不気味が、音楽平沢進によってより一層の不気味さを与える。
恐怖を感じればこの時点でこのアニメを受け付けない、もしかすると気持ち悪いから見ないと視聴者が感じてしまう始まり方。
私は平沢進も映像の不気味さも回を追うごとに自分がはまっていく感じがした。

馬庭はストーリーの後半で「マロミと少年バットは同じ」という事を何回も言っている。
(みんなの救いになっている点、すぐに世間に広まった点)
少年バットは「自分のせいでは無い」、「全部少年バットがやった」という責任転嫁の思いが頭の中で具現化した存在。
そしてマロミは自分自身を励まし肯定してくれる存在。
少年バットは心の中の代理人であり、マロミは心の中の代弁者。
マロミはポジティブに、少年バットはネガティブに広まる。
少年バット自身にとっては何の利益もならないけど、
頭の中で生み出した人にとっては、少年バットのせいにする事でなにかしらの利益が得られる。
少年バットは人の嫌なことを請け負ってくれる救世主という事がわかる。

最後まで見た。2回見た。でも結局、謎はあるし、理解できない部分もたくさん残る。スッキリしない。
そもそも妄想代理人を製作した今監督が「あえて謎を残す形でアニメを作っている」、
「何か解釈すれば綺麗に謎一つなくなると思ったら大間違い」と今監督がラジオで語っている。
全て理解できないのは仕方ないかもです。
それでも、このアニメはストーリーに謎が多い分、考えながら見たし、自分の責任転嫁事情とかぼんやり考えたりもした。
アニメの面白い・つまらないはネットの賛否見たけど、
私はアニメを見ながら自分のことと照らし合わせることができる謎なアニメは面白いんじゃないかと思います。



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