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とても良い

ほうっと見入るアニメでした。色彩がとても好きです。音も、最初の賽銭の音で、手と賽銭からは鳴りえない音で、その非現実さが"アニメ"で好きだと思いました。面白い音響の作りが見られそうでもあります。動く絵画の様な(描き込みの多い写実的な絵画とはまた違った方向で)印象を受けました。
一つひっかかったのはサービスシーンや妄想シーンが少々狙いすぎている感覚を覚えたことです。そのいくつかの部分だけは、流れにまかせてほうっと見入っているところで止まる感覚になりました。そこだけテンションが上振れていた、といえばよいでしょうか。ただその止まる感覚で、絶妙にふたりふたりの(男女女男の)どちらの組み合わせに(運命的な)流れにあるのかわからない感覚にもなりました。ラブコメでどうくっつくのかわからないというのは、結構珍しい気がします。そういう意味で面白い感じもしました(冒頭を考えれば女女の可能性も…少なそうですがあるかもしれません)。
追記
青を基調にして細かく設定された色彩がずっとみていられます(そのくらい好きです)。基調の色が決まっていて、僅かな光の変化(例えば夕焼けや雨の日の光、夜の明かりに照らされた光といった変化)が大きく印象に残ります。他に、例えば髪の毛は毛先が半透明の人としっかり毛先まで色が入る人といたり、色彩の中に細かくドット模様が入っている時もあったりと、私の解像度ではこのくらいしか言えませんが、相当細かく練られていると感じます。観ていて飽きませんでした。
雲の描き方が好きで、外の遠目に人物が映るシーンがとても好きです(背景が好きです)。
人物の作画も丁寧な線で描かれていると思います。良い絵でしっかりと止める、そういうような意識を持っているのでないかという感じを受けました。おそらく、それで絵画のような印象を受けたのだと思います



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