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 最後「あ、」の引きがなんか好きです。
 話がなかなか急な路線変更で戸惑いがありました。が、恋愛させることで増える生態を考えると、そういう恋愛好きな性格が大勢になってもおかしくないと、頭が状況になじんでくる感じがしました。吸血鬼のそういう生態を「進化」と捉えているのに違和感と面白さを覚えました。
 この吸血鬼種を生物学的に分類する場合、どういうことになるのか興味深いところです。外見はほぼヒト科ヒトで、元々もヒトからの派生と推測されますが、眷属作り(こづくり)は哺乳類のそれとは異なっています。一般の動植物の「進化」は世代を経ることで遺伝子の変化の形で起こります。そのため、普通の意味で性格傾向の変化を「進化」というとおかしく思えます。その点で違和感を感じ、しかしこの吸血鬼種の場合、恋愛という精神面の作用によって個体を増やします。その観点からみて、確かに「進化」と言っておかしくないとも面白さも感じました。
 新登場吸血鬼のご一行の、恋愛の一般を説明調に解説しながら実行する恋愛技術に特に惹かれず、特に惹かれなかったことに面白みを感じました。このあたりに、こういう手練手管の難しさがあって、反対に、落とされる側からみれば、手練手管が見えないことで恋愛になったのかもしれないと思い、見えても好きなこともあるかもしれないと書いていて思い直しました。……言いたいことをうまく書けた気がしませんが、恋愛の不均衡、一般の恋愛が個別事象に置いて通用しないが恋愛一般が記述できる、のようなことを思いました。
 急なアクション展開から(アクション展開で戸惑いもありましたが)、バトルアニメの地面割り着地登場からの顔を上げられず不動の赤面がバトル文脈と恋愛文脈が衝突を起こして変なことになっていておもしろかったです。
 その後の印象が強くて忘れていました。雨降りから始まった回でした。何かが変わる気配の、印象に残ったのを覚えています。
(追記)コウの今回は、この人も自分と同じだと、前回の成功体験から同様に手をのばした結果、文字通り牙を剥かれて手酷い失敗体験になりました。他人はなかなか分かれないと改めて思います。



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