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 多分、〈正直ウザいから放っておいてほしい〉と言えたらとても気楽だったと思いました。そう言えるような性格でも、相手達でもありませんでした。
 表情を映さない、映ったとしてもほとんど意味を伝えさせない、抑制的な絵作りだったと思います。実を言うと、読み取らなくていい、ほっとかれる感覚がして、私としては居心地がよかったです。それはそれとして発言の裏を読むことで意味を推測することも可能かとは思います(推測です。情報が確定しません。背景と話の展開で想像はできてもそれは嘘だという情報も出てきません。それが本当だという確信もありません)。
 妹の台詞で「ごめん」が3回あらわれました。
 誰かを見返したい、そういう話になって、兄悠太が思い浮かべたのは母親でした。おそらく(それまでの話から)妹沙季が思い浮かべているのは外の人間達です。同じようで同じではありません。
 ところで、私は目玉焼きは何をつけるかより(そこは何でもいいです。何ならプレーンでも食べれます)焼き加減のほうが重大な問題だと思う派です。半熟の目玉焼きを私は認めません…
 朝起きた時点で普段なら気にしない格好を気にする冒頭が好きでした。いつものおしゃれは武装だという妹に、兄は始めゲームのような印象で受けとめます。その時の会話を兄は妹の表情とともにエンディングで回想します。この時その場面の表情が初めて示されますが表情からその意味は読み取れない…様に見えます。
 綺麗にもなれて、勉強もできてお金も稼げて、ほんとは人付き合いもちゃんとこなせて。(推測することしかできないので、自分の傷で話すことになりますが)放っておかれるための前提条件はない、と思うには、そして人に頼るを覚えるには、多くの前提条件を考える必要がありました(未だちゃんと出来ている自信はあまりありません)。
 すがすがしくウザい朝の父親で何か落ち着いて、そこからゆったりと画面を見ることができる様になりました。



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