Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
全体
良い
映像
良い
キャラクター
良い
ストーリー
良い
音楽
良い

「劇場版 オーバーロード 聖王国編」視聴終了
評価A−(見る価値あり)

2時間かけた壮大な「泣いた赤鬼」だった。

圧倒的な力を前にして狂っていくキャラの描き方が相変わらず良い。強ければ何をしてもいい、弱者だから奪われるというセリフは、まさにオーバーロードの芯となっている考え方。バラハを始め、民の忠誠心がまとまる様子が面白かった。一つの国を従わせるためにここまでする必要あるか?と最初は思ったけど、真に忠誠を誓わせ統治するには、なるほど一番良い方法なのかもしれない。

ここまで長々とやって、結局ただの自作自演で何の捻りも無いのは少し残念。視聴者目線からすると壮大な茶番で、話の展開が無いから途中は正直飽きたかな。あと、オーバーロードの魅力である「圧倒的な力を前にして覚悟を決めたものの散り際」が無かったのも残念だった。周りが勝手に過大解釈して、アインズ様の思いもよらない方向に進んでいくいつものギャグ要素も無かったな。

というわけで大満足とは言えないが、妥当に面白い劇場版だった。全体的なストーリーとして捻りが無く、2時間の映画にしては途中飽きてきたが、要所要所でオーバーロードらしいところはあって良かった。残酷なまでの強さと、それを目の当たりにした時の各キャラの立ち振る舞い。やはりこれこそがこの作品の魅力だ。



1
Loading...