聖王⼥カルカを元⾸とするローブル聖王国は、
その国⼟を⻑⼤な城壁に守られ平和な時代を謳歌してきた。
しかし、突如現れた魔皇ヤルダバオトと亜⼈連合軍の侵攻によって、
安寧はいともたやすく崩れ去ってしまう。
聖騎⼠団⻑レメディオス、神官団⻑ケラルトをはじめ、聖王国は戦⼒を結集し迎え撃つも、
ヤルダバオトとの圧倒的な⼒の差に為すすべもなく、国家は崩壊の危機に直⾯していた。
レメディオスはヤルダバオトに対抗しうる⼒を求め、
⾃らの聖騎⼠団と従者ネイアを伴い、とある国へと助けを請いに向かった。
その国の名はアインズ・ウール・ゴウン魔導国。
聖王国の⼈々が忌み嫌う、アンデッドが統べる異形の国家であった――。
本編始まる前の映画を見る時の注意事項が「ぷれぷれぷれあです」だw
いやぁ、今回も全編にわたる壮大なマッチポンプありがとうございます!w
原作勢の友人と行って「エグいから覚悟しときや」といわれたけど、その友人曰くマイルドにはなってるようで。
それでも最初の騎士団vsヤルダバオトの戦いでのカルカのくだりは「うわぁ…」ってなったので、そのへんが若干マイルドになってたんかなぁ。
ネイアが徐々に、加速しながらももんさんに信奉していく様が丁寧に描かれていた。
まぁでもあの流れだと信奉するなって方が無茶だよなぁ。
ここまでの信奉者が生まれるってのはももんさんにとっても、デミウルゴスにとっても想定外だったようだけど、聖王国を分断する良い楔となりそう。
レメディオスは直情的、盲信的で周りや影響を考えず発言、行動するけど、それ故にマッチポンプに気づいた感じ。
こういう猪突猛進キャラ好きよ。今後処させれそうではあるんだけど。まぁそれはネイアもかなぁ。
王兄はやけに従順というか思い通りに動いてくれると思っていたらデミウルゴスと通じていたか……!?
パンドラズ・アクターだったの!?って思ったけど友人曰くドッペルゲンガーらしい。
捉えられていたって時点でもうすでにって感じかね。すべて計算尽く。
シズが本格的に動くのは初?
NPCもキャラクリできるゲームだから軍人ぽく、銃みたいのも持ってるのね。
言葉の抑揚に感情は乗らないけど、結構豊か。がんばった。がんばりましたねw
ルーンずっと否定され無視されw
今回限りであろう亜人たちもいいキャラデザだった。
名を聴き、名乗って戦う武人のようなジャガーっぽいやつ好き。
OxTのEDも良かった。毎回リフがいい。
ちょっと難癖っぽく一つ上げるなら悪魔とももんさんの戦いをもう少し詳細に見たかったなってw
オーバーロードで一番好きな話!
小説読んでたからついていけたけど飛ばされたストーリー多かったから
読んでない人は絶対に読んだほうがいい!
こういう話がしっかりしてるものこそ前後編でやって原作に忠実にしたほうが
良いと切実に思う!
※ネタバレあり
聖王国への処遇は飴と鞭で言うところの飴に当たるのかな
映像に関してはさすが劇場アニメなだけあってTVアニメより絵がぬるぬる動くしキャラクターや背景の作画も綺麗で満足だった
ストーリーは結構グロいシーンもあって確かにこれが理由でTVアニメ放送できなかったと言われても納得
弱者は奪われても仕方ない、力こそがこの世界の理だと説くアインズと弱者ながらも力を求めてアインズを信仰するネイア・バラハが印象的だった
アインズの種族に関係なく幸せに暮らせる国を作りたいという願いや大局を見て何を取捨選択すべきか分かっている姿がネイアには凄く魅力的に映ったんだよね、聖王女に忠誠を誓って亜人と戦い人質を取られると弱い聖王国騎士団の中でもそういう多様性だったりリベラルな思想を持つ珍しい人物だった
視聴者は事件の裏を知ってるからそんなでもないけど、知っててもちょっとアインズカッコいいなって思うくらい大活躍で嬉しかった、まさに「最凶の正義」!
裏を知らない聖王国民からしたら本当に力と叡智を兼ね備えた王の器に相応しい人物に見えるんだろうな、アインズ信者がどんどん増えていくのがカルト的でちょっと恐怖を覚えたけどw(あと時系列的に聖王国編の後に当たる4期後半ではザナックに王の器というより中身は普通の人間だと評されてたけど…)
素直な感想だとアインズの現世での本名公開するの初めてだよね…?というのと始まって早々メインと思われるキャラが脱落したりと驚きの連続だった
アインズの「まったく俺を何だと思ってるんだ」っていう独り言、アルベド・デミウルゴスとアインズどっちが上司なんだよってツッコミたくなったw
2つ頭の悪魔との戦闘や亜人の王子を救出する作戦も全部仕組まれた茶番だったんだろうな、ネイアは今後強くなるんだろうか
あとレメディオス・カストディオはああいうキャラなのね…
エンドロール後のアインズとシズの会話も、アインズが娘と仲良くしたいけど上手く話せない父親みたいで面白かったw
エフェクトのSEが大きくて派手だったり音響面も力を入れてそうなのでIMAXで見たらさらに迫力が増すんだろうなぁと思った
上映時間135分らしいけど体感ではもっと短く感じたくらい面白かった!!5期もやってほしいです
よかった。
IMAX先行
ネイア視点で、ある程度良くまとめられた作品になったと思う。ただ面白さや楽しさは少なめで、微妙に粗削りな所(長い映画だからこそもっと取捨選択してほしい)があったと感じた。アインズ視点の物足りなさとか(4期が良かったので)。
そういえば最初のネイアがアインズに申し上げるところをカットしたのは全く意味がわからなかった。カットする意味が全くないし、むしろ描写すべきだった。戦闘シーンもアインズ視点にするべきだったのでは。
シズとネイアが可愛かった。
狂信者ってこういう風に作るんだ……となんか妙な納得感を覚えてしまったよ。勿論、アインズは彼女をそういう風に作り変えたかった訳じゃないんだろうけどね(笑)
直裁に表現してしまえば盛大な茶番劇が描かれていた印象
オーバーロードシリーズは圧倒的な強者集団であるアインズ・ウール・ゴウン魔導国がどのようにして普通より幾らか強い者達を蹂躙するのか、そして相対する者達はどのように滅びの道を歩むのかという点を描く作品であると認識していたりする
つまりはアインズ達が向き合った勢力は滅ぶか従属するか以外を選べない。ただし、毎回同じ方法で敗北させるのではなく、その時々で相手に合わせ最適な方法で蹂躙が行われるのだけど、聖王国で行われたそれは最高の茶番であるが為にアインズ視点で見るか、聖王国側の視点で見るかによってかなり印象の異なる内容となったね
物語の進行は殆ど聖王国で行われるだけに魔導国側の登場人物は少ない。その分、聖王国側の変化は充分に描かれているね
その変化が最も象徴的に描かれているのはアインズの従者を務める事になったネイアか。彼女は聖騎士団では不遇な立場にあった為か聖騎士団が掲げる正義には疑問を覚えていた。それだけに全く異なる信念によって行動するアインズに惹かれる要素を持ち合わせていたと言えるのだろうね
作中でネイアが段々と傾倒していった「弱者は悪」「強者且つ道徳性を備えた者こそ偉大」との考え方。聖王国側でこれに適合する人間が少しでも居れば彼女の境遇は変わったかもしれないけど、そもそも魔導国を相手取った時点で強者の側に回るなんて不可能だからなぁ…
というか、キービジュアルの中央に居るカルカが序盤であっさり退場するとは思わなかったよ。彼女って公式サイトの説明に拠ると国内最高戦力とまで謳われているのに…。そんな人物が早々に脱落する程度なら聖王国はどうやったって強者には成れない。アインズのような存在に擦り寄るしかない
強者でない時点で選択肢は絞られていく。それでも足掻こうと思えば、人質少年の父親のように戦うしかないのだけど、それだって亜人相手にすらほぼ通用しないわけで
このような聖王国の状況ではネイアが狂信に傾倒してしまうのは仕方ないように思える
滅びに突き進む聖王国において、それでも足掻こうとしたのがレメディオスと言えるのかな
ただし、彼女の考え方がネイアと両極端と言える程に異なる点が聖王国敗北までの物語を面白くしているね
レメディオスって正義の考え方がかなり凝り固まっているだけで、それ以外の点については柔軟性も有るし決断力も有る。ただ、彼女に致命的に足りていなかったのは己自身の力と強者であるアインズへの敬意か
彼我の実力差を察せずアインズを利用しようとした時点で彼女はどうしようもなく敗者。逆にネイアがアインズへの敬意から様々な加護を与えられ結果的に信仰のシンボルになった事を思うととんでも無い差である
彼女に正しさが有るとすればアインズに頼るのをヤルダバオト戦に限ろうとした点かな。その考えはすぐに瓦解するのだけど聖王国が辿った道を思えば正しかった。ただ、それを実現するだけの力がどうしようもなく足りなかっただけで
やはり本作は弱者に厳しい……
望みを叶えるには他を圧倒するだけの強さが必要。それを最も体現しているのがアインズだね。
魔導国のトップとして君臨し、強大な力を持つ階層守護者を従える彼はあらゆる望みを叶えられる立場。だから今回のような茶番を仕掛けられるし、彼自身に深い考えは無くてもデミウルゴスの計画に沿って動けば彼にとって都合の良い状況は次々と作られていく
その強さは弱者を魅了するもの。聖王国の兵士達は圧倒的な力を持つ彼に歓声を上げるように成るし、人間を苦しめる亜人の群れはアインズを阻む壁にも成りはしない
そしてアインズの願いを叶える象徴的存在になったのはネイアだね
本作においては、階層守護者がアインズの深い考えの無い行動を「深謀遠慮だ!」なんて持て囃す事が有るのだけど、今作ではネイアがその役に就いている。でも、彼女の場合は「深い考えがある」と感心するのではなく、「これぞ強さの有るべき姿」だと狂信する
彼女の在り方は変質する聖王国を体現するものだね。だからラストで彼女がアインズの伝導者となっているのは納得の光景
まあ、その光景は視点を変えれば身の毛がよだつような代物では有るのだけど
こうまでアインズが他者を蹂躙する様を描いてしまうと、寒々しい気持ちになったって不思議ではないのだけど、本作が抜かり無いのはそんなアインズでも叶えられない願いが描かれた点か
ルーン装備を広めたいのにネイアの忠心やらシズの不器用さが邪魔をしてしまう様は面白おかしい。特に頑固なネイアの否定に時が止まって、更に酷い小芝居で負けを装うシーンには声を上げて笑いそうになったよ
他者を蹂躙する強さと間の抜けたギャグを両立させてくる本作は本当にファンを楽しませてくれる作品ですよ
「劇場版 オーバーロード 聖王国編」視聴終了
評価A−(見る価値あり)
2時間かけた壮大な「泣いた赤鬼」だった。
圧倒的な力を前にして狂っていくキャラの描き方が相変わらず良い。強ければ何をしてもいい、弱者だから奪われるというセリフは、まさにオーバーロードの芯となっている考え方。バラハを始め、民の忠誠心がまとまる様子が面白かった。一つの国を従わせるためにここまでする必要あるか?と最初は思ったけど、真に忠誠を誓わせ統治するには、なるほど一番良い方法なのかもしれない。
ここまで長々とやって、結局ただの自作自演で何の捻りも無いのは少し残念。視聴者目線からすると壮大な茶番で、話の展開が無いから途中は正直飽きたかな。あと、オーバーロードの魅力である「圧倒的な力を前にして覚悟を決めたものの散り際」が無かったのも残念だった。周りが勝手に過大解釈して、アインズ様の思いもよらない方向に進んでいくいつものギャグ要素も無かったな。
というわけで大満足とは言えないが、妥当に面白い劇場版だった。全体的なストーリーとして捻りが無く、2時間の映画にしては途中飽きてきたが、要所要所でオーバーロードらしいところはあって良かった。残酷なまでの強さと、それを目の当たりにした時の各キャラの立ち振る舞い。やはりこれこそがこの作品の魅力だ。
尺構成がバランス悪いけど、ストーリー全体としては良かったのかなと