今期の自分的もっとも心揺さぶられた作品。
自分もバレエをしていた経験があったからこそわかる、
練習の辛さや大変さ、それを乗り越えて舞台に立つときの高揚感と、
お客さんの拍手と、先生たちからもらえるあったかい言葉たち。
それをしっかりとストーリーに組み込んでくれていたのも嬉しかったし、
なによりMAPPAの作画がものすごい。
美しすぎる手先つま先。でもまだまだ未熟な軸のブレまで、細部にわたって丁寧に描かれ、
動いている。もはや実写だった。
バレエ以外の人間関係、友情も熱かった。
特に潤平と都、流鶯の関係性は、見ていて切なかったな…
おばあさまの呪い、いつか解ける日が来るのだろうか。
バレエを題材にした漫画というと、だいたい女の子が主人公で、
トップを競い合って女性同士がどろどろした展開をする、
そんな作品が多いイメージがあったけど、
今作はまさかの男の子を主人公にすえた
一種の青春ものでとても新鮮だった。
でもちゃんとバレエの辛さ、難しさ、そして楽しさを描いていた、
本当に素敵な作品。
良作でした。