前回の最後にセーラが炎に取り囲まれて、どうなるんだろうと思ってたけど、案外あっさり脱出できた。
主人公が火事の犯人扱いされるのは名作劇場の伝統なのかな?『フランダースの犬』ではネロをかばったエリーナ役の中西妙子が、今度はミンチンになってセーラの胸ぐらをつかむ。
セーラは犯人扱いされても、謝ったり媚びへつらったりすることはなく、いつもの眼差しでジーっと見つめて「先生は私に親切だったことはありませんでした」と毅然と言い返して、最高やね。セーラが生まれつき強い子という訳ではなく、中身は普通の11歳の女の子で、強く気高くあろうと努めているのがさらに素晴らしい。
ラビニアは今まで何度も口では「セーラのことはもう憎んでない」と言っておきながらネチネチ意地悪をしてコンプレックス有り有りだったけど、今回は何だか感じが違った。彼女も成長したのかな。
学院を出ていくセーラに出歯亀クリスフォードは気付かず。こういう時に頼りになるのはピーターだけ。
ハードな環境の中、悲観的になることなく助け合って強く生きる庶民の姿を見て、セーラはリアルマッチ売りの少女になった。モーリー達も庶民だと思うけど、ピーターやベッキーより上の下流以上中流未満の庶民だから見下してあんな意地悪をするのかな。