スポンサーを降りる決定をしたのが、宣伝に使った写真のカメラマンの経歴が原因というのが今一つ
現実味に欠ける。
写真は一媒体に過ぎない。どう切り取ろうが、本質は被写体自身。
例えばアイドルがある写真で脚光を浴びてスポンサーが付いたとして、その写真の撮影者が炎上しても、
アイドル当人には何も影響が無いと思うが。
敢えてこの展開を擁護するとすれば、カメラマンがレースチームの実質上のスポークスマンであるので、
代表者として忌避されたというところだろうか。
なんせ、スポンサー契約打ち切りの知らせに乗り込んでいるのがカメラマンだけというのが不自然。
本来、チームの責任者やドライバーが真っ先に交渉しに行く場面だからね。
しかし、そもそも報道写真には、いくらでも残酷な経緯の写真が存在する。
沖縄の白旗を持った子供の写真や、戦場カメラマンで有名なキャパの撮った写真など。
そういう写真はピューリッツァー賞を受けたりはあっても、同様の写真を撮った者がバッシングされることは
考えにくい。
このアニメのケースでは、カメラマンに悲劇を止める事ができる可能性は無かったと、冷静に考えれば直ぐにわかるはず。
震災の時も多くの写真や動画が公開されたが、撮った者が非難されただろうか。
このアニメでは一部の行き過ぎた者たちの批判ではなく、世論として撮影者が非難される立場にあるらしい。
その状況が一番おかしい。