表面上は小手先の攻撃である時行の必殺剣は殺意を隠したものだね
あの程度なら斬られても大した事はないと相手は侮る。けれど剣の狙いは非情、斬り勝つのではなく逃げ勝ちを目指したもの
仏の刀に騙され鬼の心を見抜けなかった者は負けてしまう恐ろしい技のようで
今回は瘴奸と時行、どちらが有能な主かという点も競われていたね
荒くれ者にすれば殺しの快楽を与えられない時行は無能。他方で瘴奸も有能な主としないのだから恐ろしい。能を隠しいざとなれば成り上がるつもりの腐乱の本質を見抜けていない
でも腐乱の在り方は部下の在り方ではない。間接的に部下の無能も示されている
対して時行が与えるは弱者の救済
村の子供達を守るだけに留まらず瘴奸をも救っている。領地を得られなかった事に納得がいかず暴力の闇に堕ちた彼にとって攻撃が通じない時行は力の否定、肯定の救い
また、瘴奸に領地を与え武士として召し抱えた貞宗も有能な主と言えるのだろうね
戦いが終われば隠したものが露わに
変人頼重は真に時行を心配していた。吹雪に時行の正体は明かされた
そうすれば吹雪は時行に隠された牙に気付ける、天下を狙えると知れる
時行の郎党も揃ったようだし、これからの彼らの飛躍がどこまで天下や尊氏に届くか見ものですよ