「これは淋しかったこどもたちが大人になる途中の話」
高校生の上ノ山立夏は、佐藤真冬の歌声に衝撃を受け、中山春樹、梶秋彦と組んでいるバンド「ギヴン」にボーカルとして真冬を加入させる。真冬加入後初のライブを成功させ、立夏は真冬への想いを自覚し、ふたりは付き合い始める。
その後も活動を続ける「ギヴン」はフェス出場をかけたコンテストに出場し、惜しくもライブ審査に落ちたものの、ますます注目を集めていた。
その頃「ギヴン」が落ちたコンテストに受かった真冬の幼馴染み・鹿島 柊と八木玄純のバンド「syh〈シー〉」はデビューが決まっていた。柊は、「syh」に不在のギターの一時的なサポートとして立夏に白羽の矢を立てる。
さらに柊は、立夏に「お前とやってみたいことがあるんだ」ともちかけ……。
音樂好聽動畫普普(有些地方怪怪)
柊很可愛
創作の過程としてかなり面白かったです(念の為。原作BLコミックで、TVシリーズから続く話です)。
主人公バンドの一番うまいメンバがデビュー決まった別バンドのサポートに入ります。その別バンドの話が映画のメインで、期間限定のその面子で、その別バンドの亡くなったかつてのボーカルの未完成曲を完成させて演ろうと言う事になります。その曲がMV(syh『パレイド』- Music Video-(Short ver.))の曲なのですが、MVで見返していて、この曲の状況をより好きになりました(曲は直感的に好きでした)。
色々矢印があってそういうのが全部載っていると考えられそうですが、書きたいことだけ書きますと、MVの表(映像)に表れている矢印はドラマーから現ボーカルへですが、この曲のデモはかつてのボーカル(現ボーカルから見てスターで、「特別」な人でした)が書いたもので、かつてのボーカルが主人公ボーカルを「普通に好き」な感情を歌ったものです。その歌詞の矢印を考えれば現ボーカルからドラマーへになります。
デモ段階の形(誰かを「普通に好き」な感情)を保ったまま、私(現ボーカル)の歌を歌った、状況になってると見返して思いました。それでより好きになりました。
デビューが決まったバンドを羨む気持ちとか、そんな話が自分達にも来て戸惑う気持ち(音楽で生きていく)とか、恋愛とか人生とか。ゆれうごく感じが好きでした。光属性のやりとりもなんか心に残ってます。主人公ボーカルの、わかんなくてこわいっていうデビュー話に直面した時の反応に共感しました(私は多分いつもどこかで土台のことを考えていて、その土台にはこの肉体も含みますが、それらがかわってしまえば私の考えもまるっきりかわってしまうだろうという不安を抱えていて、だから共感した気がしました)。