リンダが1歳のときのかすかな記憶――。ママのお気に入りの指輪と、パパが作ったパプリカ・チキン。とっても幸せな食卓だったのに、パパが突然消えてしまい、いまは少ししか思い出せない。8歳になったリンダは、ママとふたり暮らし。ある日、憧れの指輪を盗んだとママに勘違いされてしまう!間違いだとわかったママは償いのためになんでもすると言う……リンダは言う、「明日、パパのパプリカ・チキンがたべたい!」
次の日、ふたりはチキンを買いに出かけるが、なんと街はその日、肉屋もスーパーもストライキでやっていない!パパの思い出を取り戻したいリンダの固い決意を知ったママは……。
チキンをめぐる母と娘のクレイジーなドタバタ劇は、警察官やトラック運転手、団地の仲間たちを巻き込んで大騒動に。果たして、リンダは無事パプリカ・チキンを食べることができるのだろうか?