1914年、ヨーロッパではふたつの勢力が拮抗していた。遺伝子操作された動物を基盤とする、英国などの〈ダーウィニスト〉と、蒸気機関やディーゼル駆動の機械文明を発達させたドイツら〈クランカー〉。両者の対立は深まり、オーストリア大公夫妻の暗殺につながった……。両親を殺した一派に追われる公子アレックと、空への憧れから男装し英国海軍航空隊に志願した少女シャープ。運命に導かれ、遺伝子操作で作り出された巨大飛行獣リヴァイアサンに共に乗り込んだふたりは、戦争、忠誠、そしてアイデンティティに関するすべての認識を揺るがす、世界を変える冒険に乗り出す。