若本成分が強すぎ。
ギャグアニメにいうのもなんだが、超展開すぎた。
よかったのはしのぶちゃんが純粋で可愛いくらい。
基本的には、コミック原作のありふれたギャルアニメである。
モブ風のキャラクターが時評をする場面がいくつかあるが
そのなかに思慮を欠く箇所があった。
「DVDで直せばいいという問題じゃない」である。
漫画・アニメ・ゲーム等、娯楽コンテンツにおける
性描写に対する自主規制に異を唱えたい心情はわかる。
しかし、モブ風のキャラクター(サスケだったか?)が漏らした
愚痴の中で「DVDで直せばいいという問題じゃない」と失言する。
これは禍根を残したと思う。
業界内外の中間搾取者が冷笑し
「それなら、修正を施した状態でオンエア版とビデオソフトが
同一内容になっても文句ないよな!?」などと揚げ足をとって
マウンティングする口実を与えてしまったからだ。
彼らは儲かる商材で安楽に商売ができればよく、
観客を楽しませたいという意識は毛頭無い。
だから圧力団体に迎合し、愛好家や制作者を守ろうとしない。
業界内の敵である。
案の定、このアニメが放映されてからというもの、深夜アニメ等で
オンエア版に魅力を損なう改変がされると、
ビデオソフトでも改悪された状態のままリリースされる、という
愛好家にとって冬の時代が長く続いた。
この作品の制作者に「責任がない」とは到底思えないのだ。
表現規制の是非については、私は「作品を守るべき」という考えである。
声高に主張するのでなく、水面下で愛好家やクリエイターが連携し
「規制をさせない業界の体制づくり」への移行を進めるべきだと思う。